2019年3月25日。CLUB CAMELOTにて、業界初となるあるサミットが開催された。

ナイトエンターテイメントシーンの活性化と健全化を図る「一般社団法人ナイトクラブエンターテインメント協会」による初のサミット”All Japan Night Club Summit”。

会場には100人を超す業界関係者が集まり、ナイトエンターテイメント業界発展のための情報、意見交換が行われた。

 

 

世界のナイトエンターテインメントと比べれば、まだまだ発展途上である日本。これは残念ながら一目瞭然だ。しかし、その底上げをしたい、さらに健全な形で盛り上げていきたいという想いで結束した一般社団法人ナイトクラブエンターテインメント協会。風営法改正からまだ3年ほどだが、着実に日本のナイトシーンは前進しているだろう。

彼らには、スポンサー企業をはじめ、政治家、さらには警視庁・警察庁も手を差し伸べ、

どのように日本のナイトエンターテイメントを健全に盛り上げていくのか、日夜その課題解決に向け励んでいる。

一般社団法人ナイトクラブエンターテインメント協会は、この業界のキーになることは間違いない、そう確信できるサミットであった。

そんな一般社団法人ナイトクラブエンターテインメント協会について、本サミットで司会進行を務めた理事長の関口氏から、協会の設立経緯、理念、これまでの活動報告について詳しく説明があった。

 

 

一般社団法人ナイトクラブエンターテインメント協会は、その名の通り、ナイトエンターテイメント業界を、健全な形で発展させることを目的とした団体であり、夜間帯市場を開拓し、経済活動に貢献していく大きなミッションを掲げている。さらには、ネガティブなイメージが多い「夜遊び」に対するイメージ向上、国際的にも訴求力のある都市文化形成を目指している。

約3年前、日本のナイトエンターテイメント業界にとって大きなニュースとなった風営法改正。この改正により、グローバルスタンダードの朝までクラブを営業することが可能となった。 

本協会は、風営法改正を目指し、その当時から「日本ナイトクラブ協会」という名称で活動を行なってきており、設立当初からナイトエンターテインメント業界を盛り上げたいという想いは変わらない。

では、一般社団法人ナイトクラブエンターテインメント協会はこれまでどのような形で業界発展のために尽力してきたのだろうか。

 

 

 

まず挙げられるのが、自民党時間市場創出推進議連(ナイトタイムエコノミー議連)へアドバイザリーボード会議メンバーとして参加している。ナイトタイムエコノミーへ向けた、ナイトクラブ業界からの提言を代表として議連に伝えるほか、様々な業種のメンバーが集まる場で、最新の情報収集にも力を入れている。

そして自主規制基準の制定。一般社団法人ナイトクラブエンターテインメント協会に属しているクラブは、入店時のIDチェックの徹底、セキュリティの配置などを行い、安全で楽しめるような場を創り上げている。

その他にも、警察庁、警視庁と定期的な会合を行い、健全な経営を行うための情報交換、さらには国会議員の方々のナイトクラブ視察のアテンド、他団体と協力し街の清掃活動を行うなど、その活動は多岐に渡る。

 

 

また、本サミットは、一般社団法人ナイトクラブエンターテインメント協会の活動に関する報告だけではなく、多くのゲストスピーカーが登壇した。一般社団法人ナイトクラブエンターテインメント協会よりも前に関西で活動をしていた西日本クラブ協会 理事長の吉田氏、風営法改正に尽力してきたニューポート法律事務所の齋藤氏、さらには警察庁から、そして、議員として風営法改正に力を一番入れてこられた環境副大臣・内閣府副大臣、衆議院議員のあきもと司氏だ。

 

 

登壇者の話を聞いていると、業界にとって風営法改正が1つ大きな山場となり、その後どのようにこの業界を安全に盛り上げていくかがやはり大きな課題になっている。

とはいえ、小さなことでもできることは山ほどあり、大きな未来を見据えながら、変なしがらみにとらわれることなく、行動していくことが大切なのだろう。

 

 

あきもと司氏によると、外国人観光客にアンケートを取ると、「日本の夜はつまらない」というような結果が多いようだ。業界が盛り上がってきているとは言え、世界のスタンダードと比べるとまだまだかもしれない。

来年はオリンピックが開催され、さらに多くの外国人観光客が日本にやってくる。観光資源をブラシュアップするためにも、このサミットはとても意味があるという。

 

 

 

どのようにこの業界を盛り上げていくのか、一筋縄にはいかない課題だが、是非とも我々DJ MAG JAPANとしても「世界標準を日本に発信し、そして日本のシーンも世界に発信する」使命を持ち、業界の発展に尽力したいをと考えている。

このサミットがきっかけとなり、さらにナイトクラブシーンが正しい方向に盛り上げっていくことを切に願っている。

先日発表されたTOP 100 CLUBS2019の結果を見れば、世界がアジア圏に注目していることは明らかだ。

グローバルスタンダードでありながら、日本独自のナイトエンターテインメントを形成し、柔軟なアクションを続け業界を健全に盛り上げていくことをこれからも目指していく一般社団法人ナイトクラブエンターテインメント協会を引き続き応援し続けたい。

 

現在も当協会では会員店舗を募集しているとのことだ。

少しでも協会の想いに賛同できるクラブがいらっしゃれば、公式HPよりご連絡を入れていただければ幸いだ。

 

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