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#22 ZEDD

ゼッド

ゼッドは若くして成功したDJだと言っていいだろう。ギタリストの父親とピアニストの母親の間に生まれ、幼い頃から楽器のトレーニングを受けていた。そうして培われてきた技術と知識により、Top100に並ぶ他のDJよりも優れた高い音楽性とセンスの良さを持つことになった。

 

ダンス・ポップで一線を画していたゼッド――アントン・ザフラフスキー(本名)は、昨年DJTop100投票で22位に食い込んだにもかかわらず、音楽の世界から遠ざかりDJ Magの質問にも応じなかった。そして今年こそ、このロシア生まれドイツ育ちの若きプロデューサーから話を聞けるかと思っていたのだが、彼はまたそんな余裕はないようだ。と言っても、その理由は前向きなものだった。私たちにとっては残念だが(彼にとっては、とても大変で楽しい仕事なのはわかっているのだが)彼は今アメリカツアーにどっぷりで、タイトなスケジュールで激務との事。

 

しかし、ゼッドは2015年をツアーだけに費やしていたわけではない。5月には2枚目のアルバム「True Colors」を世界的に有名なレーベル「インタースコープ」からリリースした。この中で、彼はジョン・ベリオンやセレーナ・ゴメスなどとフューチャリングしている。特にセレーナ・ゴメスとの共作シングル「I Want You To Know」はアメリカの「ティーン・チョイス・アワード」でChoice Theme Song賞を受賞している。

 

またアメリカの大手音楽業界誌「Billboard」のダンス/エロクトロニック・ソングのランキングで1位に輝き、ゼッドは後に同カテゴリのアルバムランキングでも1位をとっている。実際、ゼッドの作品には様々な批評が集まるが、アルバム「True Colors」は「Billboard」の全体ランキング200の中で4位を獲得している。2009年から活動し始めたばかりの26歳にとっては、上出来な功績と言える。

 

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