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#3 Hardwell

ハードウェル

 

まだ30歳にも満たないにも関わらず、多くの人によってもうすでに二度も世界最高のDJとして選出されたHardwell(ハードウェル)は、2016年も止まる所を知らない一年を送った。全ての大陸のプロモーターたちから需要のある彼は、ここ一年の間、いくつものフェスイベントを楽しんだ。マイアミのUltra Music FestivalからEDC Las VegasのCreamfields、そして故郷のオランダのFlying Dutch Festivalまでだ。

 

また、彼は3連続シーズンUshuaïaのレジデントを勤め、イビザ島に大きな影響をもたらした。ほぼ一人でホワイトアイルをビッグでつややかなメインルームダンスミュージックに染め、有名なホテルとプールを我がものにした。「Ushuaïaの雰囲気が大好きで、観客も熱狂的です」と彼は言う。

 

次に付け加えて、「ラスベガスのHakkasanも同じだ。世界の中で一番プレイしたいお気に入りのクラブの一つで、そこのレジデントである理由の一つが、そこのDJブースでプレイするのが幸せだからです。」

 

また、今年は彼のレーベルRevealed Recordingsにとっても忙しい年で、今年の始めまた北アメリカバスツアーを敢行し、夏には驚きの250回目のリリースを決めた。これはどのレーベルにとっても大きな重要な出来事だ。

 

「自分のDJセットにもっと時間をかけるために数ヶ月スタジオから離れていました」とRobbert van de Corputは振り返る。「エクスルーシヴな編集とリミックスに取組み、たいてい長時間を様々なジャンルや音を探求するのに裂きました。音楽的にどこに行きたいのか探るために、いろんなところに訪れて、それのおかげで間違いなくインスピレーションを受けました。」

 

彼がそう言うように、現在Hardwellは幅広いジャンルを試している。彼はEDMのDJとして知られているが、彼自身の楽曲はいくぶんか違っている。それが見られたのが、2016年にCraig David(クレイグ・デヴィッド)ともっとポップとガラージの雰囲気を含んだ曲と、Mobyの「Go」のリミックスを出した。しかし、その間もBlasterjaxxとの「Going Crazy」などの大人気曲を作るなど、彼独特の音を忘れなかった。

 

「ミュージシャンそしてプロデューサーとして、一つのスタイルに捕われないようにすることが本当に必要不可欠です」と彼は説明する。そのあと、Craig Davidとイビザで出会って共同製作することになったことは本当に偶然だったと付け加えた。お互いの作品のファンであることを知った後、最後はオンライン上でアイディアを投げ合い、「それからは自然に作品になって行きました。彼は本当にいい人で、彼と仕事できてとても最高な時間でした。」

 

彼のラジオ番組Hardwell OnAirでは、週に一回音楽関係の情報を共有したり、彼のDJセットにはあまり合わないような音楽をプレイするなど、今年、この若いスターは新しい形でファンと繋がる方法を探していた。彼はFacebookが一番いい方法だと結論に達し、広告会社We Make Awesome Shと手を組み、共に電子音楽アーティスト史上初のファンにフォーカスを置いたBotを作り、結果として最も革新的なアイディアとしてGolden Awardを受賞した。

 

同輩の一人であるAvicii(アヴィーチー)が今年引退することを考えると、この28歳はいくつものイベントと長い旅をして力つきそうになりはしないのかと不思議になる。「一週間に少なくとも3回、パーソナルトレーナーとともに運動をしています。現在のツアーをするアーティストにとって必要不可欠なことだと思います。」

 

Hardwellの出世物語にも意外な展開がある。「去年、マダム・トゥッソーで蝋人形として不死になったのですが、それだけではなくアクションフィギュアにもなりました。かっこいいです!」と彼は言う。

 

Hardwellはあれだけの旅をすれば、ファンが求めるショーを提供したければ精神的に身体的にもピークに達しているのを認めている。「なので、健康的に食べるように気をつけていて、パーティーするのも好きなんですが、限度は分かっています。絶対にやりすぎません。」

 

現在はスタジオに戻り、イベントだらけの忙しい夏にインスピレーションを受けたHardwellは、20から25曲くらいが感性すると推測している。しかし、それらをどうするかはまだ分からないようだ。「セカンドアルバムのEPについてはまだ分からないけれど、たくさんの曲ができることは間違いないよ!」

 

今年は何が新開地でしたか?

「ここ1年の間に起こったことの中で一番重要で、僕にとって最も傑出した瞬間は、United We Are Foundationを始めたことです。「World’s Biggest Guestlist」という名のチャリティーコンサートをムンバイで開催し、そこで、街のスラムに住んでいる子供達に教育を与える手助けをする資金を集める仲間に加らないかと、ファンに自分個人のゲストリストを公開しました。これは、僕にとっては恩返しのようなものでした。その日7万5千人以上の人がスタジアムに集まり、またライブ・ストリーミングで1億人もの人が加わり、これから10年の間に1万8千人以上の子供達を学校に送る資金を集めました。」

 

EDMは芸術の一つとして真剣に捉えられていますか?

「自分はそう思います。『エレクトロニック・ミュージック』のカテゴリーに入るアーティスト達の豊かな歴史を見れば、僕たちのダンスシーンがどれだけ音楽の世界へ影響しているかなんて一目瞭然ですよ。」

 

何が最高の新しいDJ/製作テクノロジーで、なぜですか?

「新しいCDJ-2000NSX2が大好きです。これはPioneerから出ているNexus群の最新バージョンです。ノートパソコンでDJするのが主流になってきている今の世界の中で、Pioneerは立派なデジタルメディアプレーヤーを作り出し、CDJに新しい命を吹き込むのに成功したんだ。」

 

自分のスタイルを他のジャンルに変えるとしたら、なんですか?

「多分ヒップ・ホップをプレイしていた初期に戻ると思います。まだ時々家出ミックスのために自分の古いビニル・レコードを引っ張りだしてきたりしてます。」

 

ファンとして、自分がDJをするのを見るのにいくらまでなら払いますか?

「そうだね、それかもう一つゲストリストもらえるかな?」

 

ダンスミュージックのイベントでドラッグが関連した死亡事故を防ぐには何ができると思いますか?

「知識を増やして、会場からのサポートを増やすことです。クラブを閉めても答えにはなりません!」

 

どうやったらダンスミュージックに多様性を増やせますか?

「毛嫌うひとが減って、大好きなひとが増えたら!」

 

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