トップ100DJs TOP100DJS

#4 Armin Van Buuren

アーミン・ヴァン・ブーレン

DJに最も必要なスキルは?: 
君はおそらく僕がこう答えるのを期待していないと思うんだけど、僕は自分自身の曲をプロデュースする能力だと思うよ。
EDMの流行はまだ続くと思いますか?: 
まず、僕はEDMが何の略なのかさえ分からないからそれが本当に適切な言葉だとは思わないよ。誰もその音を厳密に定義することはできないからね。人々は音楽がいつも進化していることを忘れている。例えばThe Beatlesの1stアルバムを聴いてから、彼らのラストアルバムを聴くんだ。もちろん物事は変化するし、音も変わりアーティストは進化する。EDMはちょうどダンスミュージックの進化の段階にあって、必要以上の反感を買ってしまっているんだと思うよ。
ツアーやDJの生活を続けることで精神的に辛くないですか?: 
辛いよ、もちろん。僕はみんなそうだと思う。でも、僕は自分が完全におかしくなっている感じた時があったんだ。その時僕はカウンセラーなどに客観的に話をしに行くことによってそれと戦った。カウンセラーには本当に助けられたし、彼はまたDaniel kahnemanの「Thinking Fast&Slow」とIan Robertsonの「The winner effect」という本を僕に読むようにと紹介してくれたんだ。
最も大事に思っている事は?: 
癌について。僕の家族の多くが実際に癌に冒されているんだ。僕の家系において癌は多くの歴史を持っているとても恐ろしい病気なんだよ。もちろん世界には間違った事がたくさんあるけど、今はこれが僕の中では最も重要かな。
もう一度復活して欲しいクラブは?: 
Turnmills(in London)僕は2000年に初めてそのクラブに行った時のことを覚えているよ、あそこは異常だった!僕が2000年にイギリスで最初にDJをしたのがLiverpoolのCreamで、それから数か月後に行ったのがTurnmillsだったんだ。クラブの中はかなり暗くて薄汚くて、でもアイコニックだった!Gatecrasher(イギリスにあるクラブ)も最高だったよ!
なぜTOP 100 DJに女性が少ないと思いますか?: 
僕は本当にもっとたくさんの女の子がここには必要だと思うよ。僕が「State Of Trance」をやった時、Armadaの偉大な女性DJたちに脚光を当てた「State Of Pink」と呼ばれる空間を作ったんだ。
ゴーストプロデューサーを使うDJをどう思いますか?: 
僕はもし誰かが何の関係もない、スタジオにすら入っていない曲に自分たちの名前を入れたとするならそれは間違っていると思うよ。僕はゴーストプロデューサーを使ったことは一度もないけどね。

「きわめておかしな現象だと思うよ」アーミン・ヴァン・ブーレンは電話の向こうで事務的に言う。DJ Magはこのトランス・プロデューサーのレジェンドと、ゴースト作品について話していた ー アーミンが強く捉えている問題だ。「たとえば、誰だってMilli Vanilliのスキャンダルを覚えてる。みんながどう騙されたって感じたか。誰かが関わっていないトラックに自分の名前を置くなら、スタジオにさえいなかったなら、間違ってると思う。僕は一度もゴースト・プロデューサーを使ったことはないよ。自信を持って言える」そう彼は述べた。

 

勤勉として知られる王者が自分でトラックを作ることは、アーミン・ファンにとってごく当たり前の話。自身のArmadaインプリントとラジオショー/レーベル・A State Of Tranceを通して、彼は20年近くに渡り楽曲をリリースしてきた。それだけで世界中のファンを得た訳でもない。 彼は、素晴らしいステージについてもリスペクトされている。2014年のArmin Onlyツアーでは、劇場ディレクター、ぶらんこアーティスト、ダンサー、シンガー、ミュージシャンなど総勢35名を連れ立って、"Intense"はよりビッグに行われた。

 

「財政的には、このツアーをやるのは最悪の決定だったろうね」と、悲しげに言うアーミン。「でも、僕個人にとっては最高の選択。人生で最高の時間だったよ!公演が終わって、もうIntenseファミリーに会えないのはすごく悲しい。僕らは本当に親しいチームだったんだ」情熱的に、彼は締めた。アーミンのIntenseツアーは地球の隅から隅まで横断し、訪れたのはウクライナ、インド、ロシア、アメリカ、南アフリカ、オーストラリア…やばいね!まるでそれだけじゃ忙しくないみたいに、今年も通常通りイビサに拠点を置き続けたアーミン。毎週木曜は彼を取り巻く熱狂的な…ホワイト島のトランスファンのためにプレイした。「イビサはいつも面白い、今年はもうエクセレントだった。そこでDJすると帰ってきた感じがするんだ」彼はイビサの豪華なクラブ・Ushuaiaについて話す。長いこと会場に選んでいたPrivilegeから引っ越したのだ。

 

それで、トランス界のリーダーとして大成功したもう一年後の10月29日、彼は6枚目となるスタジオ・アルバム‘Embrace’をリリース。アーミン・ヴァン・ブレーンは今もこの仕事が好きかって?もちろんだ。「良いDJであるには、会場を読めて、ダンサーを読めなきゃいけない。そして選曲はまちがいなく最重要!だから、DJでいられるのは特別なんだ。僕はいまだに毎回、プレイの度にとてもエキサイトしてるよ」

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