このクラブはThe Hollywood Playhouseとして1927年に建てられた歴史的な建物という事だけではなく、ビートルズを始め、グラミー賞など数え切れないほどのドラマやイベントが各世代にまたがって繰り広げられた本拠地として、今日もその名に恥じることのない公演が行われている。老朽化もあって2014年に改装し、世界最大のサブウーファークラブ(40インチのコーン)を装備しアップグレードを図った。

オーナーのジョン ライオンズは「地球の終わりを思わせる低音域を創造」と言う。人気ある金曜の夜のステージを受け持つDJが、トラップとダブステップを中心としたコントロール シリーズを選曲すれば受ける事は間違いない。もちろん“地球の終わりを思わせるような低音”というサウンド表現は不快にひずんでいるのではなく、全てを包み込むようなサウンドという意味合いもある。ここでもディープハウス、テクノ、エレクトロニカでその名が知られている最高の面々が顏を揃えている。

その良い例が、最近、Avalonのブースで伝説となっている往年のWay Out WestとリバイバルでDanny Howellsが取り上げた Hernan Cattaneoのb2bをJody Wisternoff とNick Warrenというダイナミックな組み合わせでホストを務めている。古き良き時代のハリウッドの伝説がまだその最愛のプレイハウスで生きていることを誇りに思う。