ブラジルの南に位置するサンタカタリーナ州は、ここ20年で急激に成長している州の一つだ。幾つもの綺麗なビーチ、アイランド、南国の植物、ドバイを感じさせる高層ビル、、、それらを求め多くの観光客が訪れる。観光客で賑わう場所には、夜のエンターテインメントも必要となり、多くの人々が暖かい気候の中、夜通しで踊り明かす。

2007年にローカルのイベントオーガナイザー達がジャングルの中、正式に言えば渓谷でイベントを主催した。「ユニークな場所でユニークな経験」をテーマに主催したイベントで初回には、あのCarl Coxがヘッドライナーとして出演。それ以降、設備もより整え、その他大物アーティストTiestoなどを招聘し本格的に、「Green Valley」としてオープン。

オープンから3年でTOP 100 CLUBSにランクインを果たし、初年度は27位、さらに3年で世界一の座を取ることとなる。10年も表彰台に立ち続けたGreen Valleyは、昨年再び一位に輝いた。ディフェンディングチャンピオンとして迎えた今年のランキングでは、圧倒的な存在感で一位の座を守りきることができた。彼らには、「おめでとう」の言葉を送りたい。パーティーするには素晴らしいクラブだ！

駐車場から坂を登っていくと森の奥から激しい音が聞こえてくる。エントランスには、今まで受賞してきた数多くの賞が飾られており、広い敷地を生かしてクラブ内には、グッズも販売されている。奥に入れば入るほど、「クラブ」という固定概念を打ち砕かれ、全てが「フェス」級だ。夏のシーズンには、巨大テントで装飾されているメインフロアでMartin GarrixやFatboy Slim、Claptone、Markus Schulz、Steve Angello、3月号のカバーを飾ったFisherなどの世界トップアーティストがプレー。さらに、TOP 100 DJSでもお馴染みの今ではブラジルを代表するALOKやVintage CultureをレジデントDJとして抱える。力強いサウンドシステムや複数ある大型LED、Co2やレーザー、その他の特殊効果を加えればまさにフェス級のショーとなる。

敷地内にある池を渡るとUnderline名義でアンダーグラウンドのジャンルを演出する別ステージに着く。Frabricio PecanhaやSan Schwartz、Full Duplex、ブラジルが誇るRodrigo Vieiraもメインフロアでプレーしない時はこのステージでプレー。アンダーグラウンドである為、ハウスやテクノがメインとなりこのステージもメインフロアに負けない勢いだ。さらに、最近の業界の変化に対応し、このステージにもバックステージVIPを去年から導入。最後に、これもフェス規模のサイドステージ、Lagoon Stageの計3つで成り立っている。このステージでは、ベースやその他ジャンルのアーティストが出演することが多く、全フロアがオープンしている日には、フェスに来た気分になれるスーパークラブだ。

世界一位のクラブコンセプトを持ち各国に行き、この「エクスペリエンス」を提供するのが、Green Valley World Tourだ。既に日本も含めたアジア、ヨーロッパで数々のショーを成功させてきた。さらに、Green ValleyのファンでもあるブラジルサッカーのスーパースターNeymarも自身のSNSでクラブの事を告知する程のスーパークラブ。来年、2020年も世界一の座を取りハットトリックを決められるのか！？