#6 The Chainsmokers
ザ・チェインスモーカーズ
出身: ニューヨーク, アメリカ
今年のTOP 100 DJS 投票を整理していた時に、決まった国から投票が多かったアーティストもいたが、世界中から票を集めていたのが、The Chainsmokersだ。彼らが生み出すトラックは、ダンスミュージックとポップを上手くブレンドした癖になりやすいトラックが多い。さらに、コラボするアーティストも都度ホットなアーティストを指名して、最高なトラックをプロデュース。
彼らのプロダクションが、テッパンというのを証明するのが昨年度の売り上げだ。アメリカドルで3,800万(約43億円)を産み出した。今年には、デビューアルバム ‘Memories… Do Not Open’をリリースするほど今一番勢いが止まらないデュオかもしれない。
色々とうまくいっているように見えるデュオだが、北京で開催されたUltra Chinaでのインタビューで、Alex Pallの差別発言が問題となった。彼の犬のことについて問うと、Alex Pallは、「中国に連れてくるかは分からない」と答えたそうだ。中国では今でも、地域によっては犬を食する文化が残っているためそれを意味した差別発言として多くのメディアに取り上げられた。インタビューはすぐにネットから降ろされ、今後も評価を落とさずにチャートにランクインするトラックをリリースしなくてはいけないプレッシャーがあったであろう。イギリスのレジェンドバンドColdplayとのことラボトラックは、Billboardで20週連続No.1を獲得。Major Lazer & DJ Snake - Lean On (23週連続)やAvicii - Wake Up (26週連続)の記録には届かなかったが、素晴らしい記録を残した。
Forbesが、出した番付によるとDJ/Producer部門では第3位にランクイン。2018年には、Wynnが持つXS Las VegasやEncore Beach Clubのレジデントを務める予定だ。今後のリリースやアルバムで、彼らの今後のキャリアが決まっていくはずだ。多くのDJ/Producerが口をそろえて言っているのが、2つ目のアルバムの難しさだ。築きあげてきたものを傷つけずに、より成長してくれることをみんなが願っている。なんと、今後アメリカの大人気歌番組The Voiceの審査委員として出演する話も来ているそうだ。
今EDMが、時代とともに去りかけているこの業界に残るためには、新たなことに挑戦しなくてはいけないThe Chainsmokers。このままPopの世界に入っていくのも一つの手ではあるが、DJ/Producerとして他のジャンルに挑戦してみるのも悪くはないはずだ。彼らがどのようにシフトしていくのが、楽しみだ。