作曲家・教授、そしてMoogシンセサイザーの共同発明者であるハーブ・ドイッチュ氏が90歳で亡くなった。Bob Moog Foundationは12月9日、Instagramを通じてDeutschの訃報を伝えた。

 

「Moogの遺産にとってハーブほど重要な人物はいない」と声明には書かれている。

 

「彼の深い創造性、好奇心、知性、音楽のフロンティアの追求は、Bob Moogに最初のMoogシンセサイザーを設計させ、ハーブの貴重な指導と協力がありました。

 

「Herb Deutschは1932年にニューヨークのロングアイランドで生まれ、4歳の頃から音楽を習い始め、幼少期からずっとその情熱を育み、最終的にはマンハッタン音楽院で修士号を取得。1963年、ドイチュはMoogの設計に基づきテルミンを製作し、ボブ・ムーグに紹介。1964年の夏、彼らは後にムーグシンセサイザーの原型となるものを開発した。

 

その年の秋、ドイチュはMoogのために初めて作曲した「Jazz Images - A Worksong and Blues」を書いたと、2003-'04年のインタビューで語っている。

 

ドイチュは、2019年の『Yes & No』誌の特集で、Bob Moogと出会い、最初のシンセサイザーを開発するために働いたことを語っている。

 

「最初の段階から、ボブと私はパフォーミング・アーティストでありミュージシャンであり、彼は技術屋であるという話をしたとき、技術と思想とアイデアの両方をひとつの世界に融合させるというアイデアが、オリジナルのムーグの全体のデザインだったんだ。そして私の中では、新しいアイデアをアーティストが必要とするもの、彼らが望むもの、彼らが愛するものに関連付けるという考え方がとても重要なんだ。」特集の全文はMoog Music経由でお読みください

 

ドイチュのその後のキャリアは、ニューヨークのロングアイランドで音楽教育に専念することになった。ロックヴィル・センターの高校で教師となり、その後、故郷ヘンプステッドのホフストラ大学で教授を務めた。

 

50年以上そこで教鞭をとり、音楽科の学科長も務めた。

 

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