Martin Garrixが、2016年から18年まで保持していた首位に返り咲いた。4度目のNo.1獲得で歴代ランキング2位に浮上し、過去に21年連続でトップ5入りを果たした同じオランダ人のArmin van Buurenにわずか1勝差となった。

 

2年連続3回目の首位だったDavid Guettaが2位。ベルギー出身のDimitri Vegas & Like Mikeが3位となり、DJグループとしては最高位をキープ。ブラジルのベース系DJ・ALOKは4位で中南米DJの最上位に、Steve Aokiは3ランクアップの7位で北米DJの最上位にランクインしている。

 

2021年と同じ10人のDJがトップ10にランクインし、Timmy Trumpetは1つ順位を上げながらオーストラリア地域の最高DJを維持し、Don Diabloは2つ順位を下げながらもHighest Future House DJ賞を獲得した。常に安定しているAfrojackは6位と動かず、Oliver Heldensも2つ順位を落としたもののトップ10に残っている。結果、トップ10のうち半数がオランダ人だった。

 

また、ブラジルのハウスミュージック・パーティーで活躍するVintage Cultureが6ランクアップで11位にランクインしている。2023年、彼はトップ10に食い込むことができるのだろうか?そして、その場合は誰が犠牲になるのか?

 

一方、世界No.1のテクノDJであるCharlotte de Witteは9ランクアップの14位となり、過去20年間男性DJがトップ10を独占してきた状況を打破する候補に挙がってきているのは間違いないだろう。このベルギー人DJ/プロデューサーは今年も大活躍で、テクノ系DJとしては2位のCarl Coxも5ランクアップの22位と健闘している。

 

また、Calvin Harris、Tiësto、Fedde Le Grandはトップ20から外れたが、Alan Walkerは5位アップで17位に返り咲いた。Nicky Romeroも久しぶりにトップ20に返り咲き、6ランクアップ。

 

EDM以外では、Peggy Gouが14ランクアップの24位、EDMアーティストCARNAGEからハウスに転向したGORDOが12ランクアップの25位にランクインしている。AmnesiaのParadiseパーティーで大成功を収めたJamie Jonesは18ランクアップの32位となり、実際の最高位は2022年のシーズン中、Hï Ibizaの土曜日の夜を指揮したBlack Coffeeで、29ランクアップの39位となっている。また、アフリカ系DJとしてトップ100の中で最も高い順位に留まっている。

 

今年のチャートには6人が再登場し、中でも元優勝者のHardwellは、3月にマイアミで開催されたUltra Music Festivalでのセットで4年ぶりの大きなショーで復活を遂げた。また、イタリア出身のDeborah De Lucaも今年ヘッドライン公演を行ったSwedish House Mafiaと同様にチャートに返り咲いた。また、Lucas & Steve、Solomun、Jay Hardwayも近年チャートから遠ざかっていたが、今回再びランクインしている。

 

また、Reinier Zonneveldが49位にランクインし、22年New Entryの最高位を記録。Filth On Acidのボスは、次にランクインした元Geordie ShoreのJoel Corryを大きく引き離しており、現在UK DJチャートで5位となっている。また、Honey Dijon、Dubdogz、Maya Jane Coles、そしてHï Ibizaのレジデントとしてイビサで大成功を収めたニューヨーク出身のDJ・Martinez Brothersも100位に入っている。

 

ハードスタイルは、今年、若干の打撃を受けた。Angerfistは17ランクダウンしたものの、再びHighest Hard DJとなり、Miss K8は36ランクダウンして89位となった。68位(5ランクアップ)のBrennan Heartの3名は、現在Top 100 DJsに残っているハードスタイルDJとなった。その他、テックハウス系DJのFISHERが29ランクアップの48位、Cat Dealersが19ランクアップの66位、KAAZEが13ランクアップの70位と、Top 100 DJsの中で大きくランクアップした。

 

今年も世界のほとんどの国から投票があった。あまり世間に知られていないことでいうと、セントクリストファー・ネイビス、ジブチ、ミクロネシア、マン島、パラオ、フォークランド諸島、マーシャル諸島、ナウル、ツバル、モントセラト、そしてバチカン市国からもTop 100 DJsへの投票があり、Top 100 DJsのグローバル化がさらに進んでいることが伺える。

 

クラブやイベントがパンデミックの影響で休止・開始されたり、海外のDJが現地でツアーできないことが主な原因だったが、中国専用の投票アプリからの投票が全体の18%を占め、昨年より3%増加した。中国出身のDJデュオとしては、BEAUZが53位と最も高く、僅差でCartaがランクアップした。

 

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