最終回となるIMS Business Report 2019パート4では、「企業とブランド」に関してまとめたい。

 

【企業とブランド】

SoundCloudは、最近の2017年の収支状況で、収入が1億ドルに達し、前年比80%の増加。 サブスクリプションでは2016年5月SoundCloud Goの開始により、89%増加。 2019年2月時点で、ユーザーはSpotifyやApple Music、Amazon Music Unlimited、YouTube Musicなど、すべての大手ストリーミングサービスに直接作品を配信できるになった。

 

 

Beatportは、2019年Q1までの1年で販売曲数17%増、3年連続の増加となった。 2019年にBeatportは2つの新サービスを開始。 Beatport LINK streaming serviceはDJたちが人気DJのアプリと一体になれることを目的としている。 アメリカDJ CityとのジョイントベンチャーによるBeatsourceは、DJのためのプラットフォームとなっている。

 

 

Apple Musicは2015年6月のスタートから5600万人の有料会員を集めた。 2019年2月には、初めてアメリカ国内の有料会員数がSportifyを超えた。(2800万 対 2600万) Appleは最近Dubsetと共同で”DJ Mix”セクションを設置したり、ロンドンのPrintworks のキュレートする限定プレイリストをリリースするなどして、ダンスミュージックに焦点を当て始めている。

 

 

2008以降、MixmagはYouTubeで累計で2億8千万ビューワーを獲得している。 年間視聴数は‘The Lab’がローンチされた2012年の200万から、昨年は7400万へと上昇。平均視聴時間は14分。 Mixmagは現在、全チャンネルでおよそひと月1億人が視聴し、世界中に16の拠点がある。

 

 

Cercleは2016年4月にダンスミュージックイベントの生配信を開始。現在2週間おきに1公演を配信している。 公式YouTubeビデオは1億3500万回以上再生され、累計視聴時間では22億分にもなる。 カバー範囲は、フランスの小さな会場から広がり、世界中のあらゆる場所、Cercle festival、そして”Drop”と呼ばれる都市のアーティスト向けの新しいチャンネルがある。

 

 

動画は世界中の若者を引きつけ、最も長時間視聴された10カ国のうち5カ国はヨーロッパ以外だった。

 

 

ダンスミュージック業界全体の価値は、それまで安定期が続いていた2018年から2019年に1%ほど下落し72億ドルをかすめた。

レコード音源、フェス、そしてハード&ソフトウェアの発展が成長を後押ししたが、クラブ減少やDJ/アーティストの収入減によって相殺された。全体としては、世界的に成熟し安定が続くだろう。

 

 

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