レーベルとの契約を勝ち取るための確実な方法を、優しいTo Doリストとともにお伝えする「レーベルとの契約を勝ち取るための確実な方法」シリーズ。
パート1では、基礎の「音楽」の部分にフォーカスし解説したが、パート2では「プレゼンテーション」についてお伝えしたい。
◆プレゼンテーション
レーベルに作品を聴いてもらえるところまで来たら、おそらく彼らはあなたのインターネット上での活躍も確認されるだろう。
遅かれ早かれ、あなたの作品が彼らの耳に止まれば必ずあなたのことは検索されるだろうから、そこでできるだけ前向きな印象を与えなければならない。
以下はその過程で最低限把握してほしいことである。
・SNS
少なくとも、Facebook、Twitter、YouTube、SoundCloudにアーティスト名でのアカウントを作ること。アカウント名はできるだけ同じ方がいい。そして、それらのSNS同士が相互に繋がるようにすること。
すべてのプロフィールにほかのSNSのアカウント、公式サイト、そしてEメールアドレスを掲載する。もしマネージャーがいたらEメールアドレスは彼らのものに変えてもいいし、事務所に所属していたらその情報も載せた方がいいだろう。
・公式サイト
可能な限り、”.com”の独自ドメインを取った方がいい。よりプロらしく見えるからだ。もしバンド名が”TheBestBandEver”だったら、www.thebestbandever.comというように。
GoDaddy(https://jp.godaddy.com/)からドメイン検索を行い、希望のドメインが取得可能か確認する。運が良ければ、好きな”.com”ドメインが見つけられるだろう。ここでは”.com”以外の選択肢はどうでもいい。
次は、そこに載せるウェブサイトが必要である。WordPressやTumblrを使えば、ITに詳しくない人でも自分で簡単に作ることができる。
・ブランディング
ビジュアル的に優れたブランドの構築もまた必須である。ロゴや写真、できればすべての作品ごとに独自のアートワークがあった方がいい。これらを適切に配置することによって、SNSや公式サイトの見た目を向上させることが重要だ。平凡なデザインや中途半端なものなら何も載せない方がいい。拙いデザインを晒すぐらいなら何もない方がましである。なぜなら全てがチープに見えてしまうからだ。
理想を言えば、あなたのニーズを具現化してくれて長期の信頼関係を築けるデザイナーを見つけるべきである。しかしながら、優れたデザイナーは高額であることがほとんどである。
実は、優れたデザイナーを安価に見つけられる方法がある。しかるべき場所で無料やそれに近い金額で手伝ってくれる人を探すか、デザインコンペのウェブサイトを利用する方法である。
前者は、EDMプロデューサーのウェブコミュニティなどを見てみると良い。練習のために無料でデザインを提供したい新人デザイナーの集まるカテゴリがよく作られている。
EDM District’s Communityが特におすすめだ。
また、デザインコンペのウェブサイトでは、ロゴのデザインなどの仕事のオファーを希望価格とともに掲載することができ、多くのデザイナーが依頼条件に合わせた作品を競うように提出してくれる。
募集の締切期限になった時点で、あなたが最も気に入ったデザインを選べば、そのデザイナーにお金が入る仕組みだ。
これに関しては、99designs と Crowdspringをオススメする。
これらの基本事項がいかに大切か伝えることは難しいが、もしこれらを忠実に実行すれば、音楽活動をするための相応の基礎が築かれ、レーベルにもファンにとってもプロらしく見られることだろう。