若くして大成功した Martin Garrixの 成功の要因の1つ、インスタグラム。
彼がどのようにしてこのインスタでの大きな成功を収めたのか、そしてどうすれば同じように結果を生み出せるのか、について説明してきたが、今回はその後半となる。
前半では、分析、コンテンツ、タイミングの重要性を説いてきたが、後半ではハイライト、広告、ストーリーについて説明したい。
「ハイライト」
シングル‘So Far Away’の発売に先立ち、Martin Garrixはインスタグラムのストーリーのハイライト機能を使って曲を試聴できるようにすることで、ヒットにつなげることができた。
この機能は、特に新曲や新商品の発売などの際にフォロワーを特定のコンテンツに注目させるのに最適である。
ハイライトの効果を最大限に有効利用するためには、あまり多くのフィードを入れすぎずにシンプルに最も重要なものだけ表示するのが良い。
Martin Garrixは注目を分散させないために1つのハイライトのみを表示している。
「広告」
アカウントのバックエンドを見ないと判断はできないが、Martin Garrixはインスタグラムの広告オプションを長年活用してきた可能性が非常に高い。
アカウントをビジネス用にアップデートすれば、様々な方法で広告を打つことができる。
選択肢の一つは、ユーザーのタイムラインに表示される写真・ビデオ広告だ。
この方法は、ユーザーをSportifyなど外部サイトへ誘導したい場合に効果的である。また、ストーリー機能を使っても宣伝活動はできる。
ただしここで大事なのは、コンテンツをできるだけ自然に見えるようにし、ユーザーがスルーしてしまわないようにすることだ。
ここで言う「自然に」とは、あからさまな広告っぽさを排除しユーザーに大きな違和感を持たせることなく宣伝することである。
「ストーリー」
ストーリーは、広告での活用だけでなくブランドのエンゲージメントと露出の向上においても有効な機能である。
Martin Garrixのストーリーは、いつも滞在先各国の美しい風景写真がユーザーの目を引きつけている。
インスタグラムでは、一体どのストーリーが最も頻繁に閲覧されているかを知るために、ユーザーがそれぞれのストーリーを閲覧した際の正確な行動を掘り下げて見られる機能がある。
いつ閲覧者がそのストーリーに興味を示したか、またいつ失ったか、ということを分析することもできる。
また、何人のユーザーが動画を途中でスキップしたか、実際どの動画に閲覧者が興味を示さなかったか、についてのデータも提供してくれている。
正確にどの時点で閲覧者が興味を失ったかを示してくれるので、どのようなコンテンツの投稿を避けるべきかわかるようになる。
逆に、巻き戻して再び閲覧されているデータも見てみると面白いかもしれない。
どの動画が何度も見られているのかを知ることができるからだ。
もしある動画が複数のユーザーに複数回再生されていたら、それと同様のコンテンツを今後投稿して閲覧者を惹きつけておかなければならない。
自身のキャリアを通じて、Martin Garrixはインスタグラム全体に多大な影響力を維持した。
彼は常にトレンドの先端でフォロワーの求めるコンテンツを提供し続けた。ユーザーを知ることはオンラインマーケティングにおいて必要不可欠である。
ユーザーが見たいコンテンツを知ることで、ニーズに的確に応えることができ、エンゲージメントの向上へつなげることができる。
Martin Garrixのインスタグラムは、彼のリリース情報やキャンペーンなどの最新ニュースを知るためにファンがまずチェックすべき場所となっている。
あなたのインスタグラムもユーザーに注目されるものにすることで、ファンが何度も訪れて最新情報をチェックしてくれるようになるだろう。
インスタグラムはアーティストが販路を広げるための強力なツールである。
多額の費用をかけることなく広告を出す場を与えてくれ、世界中に拡散される可能性を持っているのだ。
すべてのSNSにおいて、成功と失敗を決めるのは、提供するコンテンツのクオリティと安定した投稿数である。
今回紹介したようなメソッドがすぐに効果を表さなくても落胆しないことが大切だ。
Martin Garrixのように急成長を遂げるアーティストは、さも順調にそこまで来たように見えるが、こういったケースはたいてい隠された凄まじい苦労があるものだ。
どんなサクセスストーリーも1日では成し遂げることはできない。アーティストが最大限の可能性を引き出せるようになるためには、オンラインでもオフラインでも多大な労力を要する。
Martin Garrixの場合は、インスタグラムのようなソーシャルメディアの活用と、大規模なキャンペーン活動における努力が功を奏した結果、現在のトップの地位を獲得したと言えるだろう。