エレクトロニックミュージック界でMartin Garrixほど急速に頂点に上り詰めたアーティスト他にいない。
最も若くして世界的DJとして認知されたアーティストの1人であり、その年齢にも関わらず彼は世界を席巻し続け、年々影響力を増している。
彼のような道を辿りたいと思う若いアーティストはとても多いのではないか。
彼の成功の大きな要因の一つとして、インスタグラムアカウントの展開がある。世界中のファンのタイムラインを彼が占領し続けている。
ここでは、彼がどのようにしてこのインスタでの大きな成功を収めたのか、そしてどうすれば同じように結果を生み出せるのか、について解明していきたい。
Martin Garrixが大きくブレイクしたのは4枚目のシングル"Animals"を発表した時だ。
すぐに大ヒットとなり一夜にしてその名は世界中に知れ渡ることとなり、その成功ぶりに業界の誰もが驚いだ。
なぜなら、彼らのような無名なアーティストが、プロデューサーとしての優れた経験もなく、ここまでのスピードでヒットチャートに多大なインパクトを与えるという前例がなかったからだ。
"Animals"が全てを変えるきっかけとなって彼はキャリアを躍進させ、世間の脚光の中へ飛び出して行った。
その後、Afrojack、Sander van Doorn、FirebeatzやDVBBSといったアーティストとのコラボでヒット曲を生み続け、
新曲を出す度に彼の音楽業界全体での地位は確固たるものになっていった。
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2013年から2015年にかけて、Martin Garrixはエレクトロニックミュージックシーンを支え続けながら、プロデューサーとしての肩書きも定着させていく。
そして2015年、Usherとのコラボレーションにより彼はメインストリームで2度目のブレイクを果たした。
それから、彼の勢いはとどまるところを知らず立て続けにヒットを量産。
世界の音楽チャートを荒らし、良い意味で世の中の期待に反し続けてきた。
それから今日まで休むことなく走り続け、現在超人気レーベルSTMPD RCRDSを主宰し、イビザのUshuaïaでレジデントDJを務め、DJ Magでは3年連続でWorld No.1 DJに選出され、4度のプラチナセールスを記録している。
長年に渡る彼の成功の最終的なバックボーンは、インスタグラムの膨大なPR効果だった。
現在、1500万以上のフォロワーを抱え、2,662件の投稿をしているため、単純計算で1投稿ごとに5,710のフォロワーを獲得していることになる。
彼のインスタを見てみると、ファンが楽しめるコンテンツを常に提供しており、どうしてこのような成功を収めることができたのか、すぐに理解することができる。
アーティストとして、Garrixのインスタグラムを注意深く見ることで学べることがたくさんある。
ここからは彼の成功に隠されたいくつかのメソッドについて紹介する。
「分析」
彼のようなインスタグラムのスターになるために重要なのは、分析をより深く分析すること。
自分の過去の投稿の成功と失敗を振り返らなければ、その後のコンテンツの改善は見込めない。
もっとも効果の高かった投稿を分析することで、その成功をまた再現する方法がわかるようになる。
一方で、効果の薄かった投稿に焦点を当てることで、2度と同じ過ちを繰り返さないようにできる。
もし、反響の少ない投稿をしてしまったとしても決して時間の無駄ではない。
それによりどのようなコンテンツがダメなのか、というとても大切な情報を手にいれることができる。
「コンテンツ」
Martin Garrixの全ての投稿は、閲覧する人が興味を持ちやすいコンテンツになっている。
例えばフォロワーが興味を持ちそうな風景写真を投稿すること、それも全ての画像が最後まで視覚的に楽しめる美しいものになっている。
あなたが自分のコンテンツを構想するときに、まず最初に必要なのはフォロワーの統計を研究することだ。
これはインスタグラム上でもできるし、Iconosquareのようなフォロワーの位置、年齢、言語などの重要な統計を表示してくれるアプリを使ってもいい。
これらの情報を得ることで、ファンから良い反応をもらうためのコンテンツを取り入れやすくなる。
コンテンツはいつでも見る人のことを考えて書かれなければならない。そうでなければ、時間とともにフォロワーが減っていくことになる。
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「タイミング」
インスタグラムを使うとき、タイミングもまた大切。
Martin Garrixのインスタグラムは常に情報が更新されている。
どのアーティストもSNSを更新する時間を作るのに苦労しているかと思うが、常にフレッシュなコンテンツを提供し続けるためにスケジューリングツールを使うのも一つの手だ。
これにより、アカウントが静止しなくなり、結果としてエンゲージメントレベルを損なうこともなくなる。
一貫性は、アーティストとしてソーシャルメディアを使う際に最も考慮すべきことの一つだ。
次回、ハイライト、広告、ストーリーについて説明したい。