本日、4月14日、日本のベストクラブを決める「BEST OF JAPAN」が発表された。 

https://djmag.jp/news/20170414180000

 

2017年3月31日、世界ランキングとなる「TOP100CLUBS」は既に本国イギリスにて発表されており、日本のクラブでは79位のageHa(過去6回ランクイン)、Womb94位(過去9回ランクイン)の2つがランクインした。 

https://djmag.jp/top100clubs 

 

また、この度は日本のダンスミュージックシーンが海外からはどう見られているか?どう感じられているか?など、日本から見ただけの偏った見解を無くすためにも、世界の名だたるレーベルやアーティスト、関係者からも日本に関してのコメントも頂いている。是非参考としてご覧いただきたい。

https://djmag.jp/news/20170414180000-0

 

  

昨今ではTOP100DJSが100万票、TOP100CLUBSでは50万票が動くほどの世界でもトップクラスの一大イベントとなっている。昨年から日本が参加した事でDJ MAGも世界17の国と地域で活動しており、日本語による投票サポートやコンテンツ提供、そして各クラブが各々のプロモーションを起こったことで、明らかな数字で日本人による票が伸びた。これはDJ MAGの25年間の歴史で初めての事であり、DJ MAG JAPAN開設が大きな意味を成したことを証明している。

 

-TOP100CLUBS 2017で1位に輝いたSpace Ibiza

 

これらのことから予想出来るように、日本のクラブが「世界の日の目を見る」時は近い。我々DJ MAG JAPANはメディアの使命として世界標準を日本に発信し、そして日本のシーンも世界に発信する。そして日本の各クラブがしっかりとしたプロモーションを地道に行う事で、クラブを愛する、日本を愛する方々からの支持を頂けるものだと思う。この単純明快な儀式が日本のクラブを世界へリーチさせる賢明な方法だとDJ MAG JAPANは考える。

 

-TOP100CLUBS 2017で日本のクラブでトップの79位に輝いたageHa

 

日本のシーンは常に独自でドメスティックな世界観を持ちながら、時代の流れにより世界も意識する矛盾を表現している面が時に見受けられる。それは「世界から認められたい」「世界を知りたい、世界にリーチしたい」という本心の表れでもあるとDJ MAG JAPANは洞察する。 

 

 

-TOP100CLUBS 2017で94位に輝いたWomb 

 

昨今、アジアに関しては中国が一番の飛躍をしている。100CLUBSの中で約3分の1はアジアのクラブがランクインしており、それだけ世界がアジアに注目している証拠である。残念な事に日本は大国でありながら2つのクラブがランクインするに留まっている。昨今のアジアのクラブが飛躍したのには共通点がある。それは現場での圧倒的なキャンペーンだ。来客者に対し地道な宣伝キャンペーンをしたり、専用ブースで投票機会を設けたり、WEB上でも広告展開もしている。単純な作業だが、なによりも大切な作業と言える。選挙活動とは地道なのだ。 

 

-成長著しい中国勢、TOP100CLUBS 2017・44位Myst Shanghai

 

昨今、日本でもフェスの拡大や外国人DJの多数招聘が目立ち、日本のクラブもポテンシャルが上がっているにも関わらず、今までDJ MAG JAPANが無かった事で、コンテンツ提供における言語問題や、投票方法の不明確さ、一般ユーザーへのアプローチ方法の欠如、また、事前プロモーションが全くなされてなかったという点で、票を上手に獲得出来なかった状況にある。日本のユーザーがDJ MAGの存在や投票方法を知らないのだから、票が伸びる訳がない。逆を言えば、そこを改善すれば今後は日本のクラブも確実に世界へ知られる事となるだろう。 

 

-アジアのクラブの47%が、上位にランクアップ

 

DJ MAG JAPANの使命は、日本独自のダンスミュージックにおける様々な顔を世界に発信し、共存していくためのキッカケを提供する事である。我々は日本人である。世界の一時的な流行りや表面的な真似事にばかり精を出すのではなく、日本人として出来る事を独自に表現し、世界のシーンと共存するための柔軟性あるアクションをするべきである。重要なのは柔軟性あるアイデンティティだ。黒船、ペリー来航の日本を思い出して欲しい。鎖国は終わったのだ。DJ MAG JAPANは日本のダンスミュージックシーンの発展を心から願う。

 

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