ウクライナ出身のDJ、プロデューサーSpartaqueは、2007年Ukraine’s Global Gathering festivalでブレイクし、その後はLove ParadeやKazantip、Maydayなどでも大熱狂のパフォーマンスを続けている。2005年にVirus Musicから初めて曲をリリースし、最近300リリースを突破、世界中でパフォーマンスを行うアーティストに成長したSpartaque。Adam BeyerやUMEK、 Hollenなどのビッグネームからもサポートされるようになり、さらに進化し続けているSpartaqueに今回DJ MAG JAPANが独占インタビューを実施した。

 

Q1. 最近多くのリリースが発表されていますが、これは計画的ですか?それとも自然となったのですか?

そうだね。2月には、クールなリリースがいっぱいあって、僕も同じ週にこんなにもリリースされるとは思ってもいなかったよ。Phobiqとは、2、3ヶ月前に契約したんだ。Hollenのリミックスは、その後で 2週間前にリリース日を言ってきて僕はそれに従うしかなかった形かな。

Codexのリリースも同じ感じだね。バイナルの販売担当からリリースは、2月20日って言われて、その週には店頭にも入る予定だったんだ。そういう感じかな。その他に3つリリースがあってそれも同じ時期だったね。でも、別にストレスを感じているわけではなく、スタッフにはちゃんとサポートされているし、店頭のランキングでもいい結果が出ているから嬉しいよ。今は、切り替えて他のリリースに向けて、作業を続けている。

 

 

 

Q2. 次のリリース予定は、Codexから初のバイナルレコードとなりますが、なぜバイナルで出すことになったのですか?

バイナルでリリースすることは、この僕の新しいレーベルのイメージを作り上げるためで、テクノアーティストの目を引こうとしているんだ。今では、テクノの市場は大きすぎるから他とは違うことをやって差別化を図ることをどうしてもしなくてはいけない。

それと今では、時代が繰り返されているため多くのDJたちはバイナルに戻っているんだ。僕も今では、バイナル専用のセットを組むことが多いしね。だから、自分が投資してそれをどうにかして取り返そうと模索しているよ… このバイナルは、今までとは気合い、モチベーションとか全てが違うから宣伝もかなり力入れている。これに関してはとても嬉しいし、自分のキャリアにおいて大きなプロジェクトだから楽しみだよ。

 

Q3. Hollenの’Acidizer’のリミックスをリリースされましたが、これはどのように現実したのですか?Hollenとは元々知り合いだったのですか?それとも彼から正式な声がけがあったのですか?

このリミックスの前は、個人的に知り合いではなかったけど、彼自体の存在は前から知っていて、自分のセットでも彼のトラックを利用してサポートしていたんだ。HollenのレーベルProspectにデモを送ると彼のマネージャーMatteoと交渉をしたんだ。それとFrankyeffeと仲よくて、それもあってこのリミックスが現実したっていうのもあるかな。もちろん、僕はやる気満々で取り組んで最終形態にはとても満足しているよ。

 

Q4. 2017年の調子はどうですか?

今年のスタートは最高だよ!年明けをオーストリアのグラーツで友達のSpektreやMatt Massariとショーをしたんだ。スタートとしては、すでにドイツ、スペイン、ベルギー、チェコ、フランス、ウクライナ、モルドバとか10公演して、そこではFacebookで最大のテクノグループをサポートしているPRエイジェンシーと契約を結び、もっと話したいことが山ほどあるよ。僕のSNSでは、もっと情報を流すから見てね。

 

Q5. 作曲される時は、どこからインスピレーションが湧き出てくるのですか?

一番のインスピレーションを得る場所は、僕のジムだね。絶対ジムでは、他のテクノアーティストの新しいトラックを聴きながら鍛えているんだ。この時間は、誰も僕の邪魔をせず、音楽とイヤフォンとジムだけだね。メール、友達、チケット、メッセージとか全部無視してるよ。

 

 

Q6. 今までのキャリアにおいて、一番重要な出来事や分岐点を教えてください。

僕にとっての一番の分岐点は、自分が9年間かけて築き上げてきたキャリアテクノのキャリアをより専念して、取り組むことだったね。これにより、地元のウクライナ、ロシアではより自分というブランドが出来上がっていったんだ。これによってウクライナ、ロシアのファンを80%ぐらい失うことになったけどね。2年かけて自分の新しいブランドを確定することで、ヨーロッパと世界中に向けて売れるブランドが形になりそうになっている。忙しいギグスケジュールのみならず、アーティストとして成長できる余裕もあるからこれは、とても重要だし楽しんでいるよ。

 

Q7. ショーを行う前に行うゲン担ぎのようなものはありますか?

もちろん!他のDJたちからするとおかしいって思われるかもしれないゲン担ぎがあるんだ。いつも最新のギグの最初の1時間だけ録画して配信しているんだけど、クラブに着いたら録画するために使っているGoProのベストスポットを探すんだ。90%は、録画のためのアップなどで時間を費やして、5-10%は、CDJにUSBを刺すという、配分になっているかな。Pioneer DJのRekordboxソフトウェアのおかげで、僕のDJとした人生がだいぶ楽になったよ。これが、僕のショーの前に行うゲン担ぎかな。

 

 

Q8. みんなに知ってもらいたい特別なショーの予定はありますか?

僕が本当に楽しみにしていて、待ちきれない、Codeの大型パーティーがあるんだ。マドリッドにあるスペイン最大のクラブFabricで開催されるんだけど、説明できないほど巨大なんだ!The Advent、Slam、Jonas Kopp vs Pfirter、Keith Carnal、A.Paulなど最高のアーティストと共にメインステージでショーをするんだ。とても大きなイベントで、僕のキャリアにとっても大きな影響を与えると思う!4月から9月は、ヨーロッパと北米を回りフェスやギグの予定が詰まっていて、一つ一つがユニークで楽しみだよ。特に楽しみにしているのは、スペインのヴィラリコスのDreambeachイベントだね。2016年で、スペイン一のフェスとも言われているし、今年のラインアップも最高だよ!最高の時間が待ちきれないね!

 

Q9. DJ/ProducerとしてDJ Magは、どのような存在ですか?

僕にとってこのマガジンは、最高の評価を得ていて、アーティストとファン、業界人をコネクトしてくれるだけではなく、この業界でもっとも最新で、影響力のある出来事を世界中の人々に届けていると思うよ。残念なことは、ウクライナ語のは出版されていないから、英語のを読んでいるよ。これを読み、業界に遅れをとらないようにしていよ。

 

Q10. 日本のファンの方々へメッセージをお願いします。

日本は、深い歴史と文化を世界に排出している素晴らしい国の一つだよね。自分もその文化に触れて、インスピレーションを得たり、エネルギーを感じたり、文化や歴史を学びたい。もちろん、僕の音楽もみんなに届けたいし。日本でのショーは、忘れられない、特別な感情をわき出せ、今後の僕のプロダクションに大きな影響を与えると思うよ。今後、新たな音楽、アーティスト、イベントが待っていることを願うよ!近々みんなに会いたいね!

 

 

初めて曲をリリースしてから、約10年で、世界中でギグをこなすトップアーティストへ登り詰めたSpartaque。ここ数年で、様々な業績を残し、多くの賞にノミネートされてきた彼が、テクノの世界で大きな影響を与える存在になっていることはもはや言うまでもない。これから夏に向かう2017年も、エキサイティングなプロジェクトばかりだよと笑顔でDJ MAG JAPANに答えてくれたSpartaqueの今後の動きにぜひ注目して頂きたい。

 

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