ファーストシングル「Dream」で大きな話題となったアメリカ・シカゴを拠点とし活躍する、Jake Carpenter、Louis Kha、Mikul Wingの３人からなるエレクトロ・トリオ Autograf。数多くのリミックス、そして彼らが作り出すフレッシュサウンドは一度聞けば耳を離れることはなく、安定してEDMシーンにエキサイティングな楽曲を提供し続けている。ショーを行うとアナウンスすれば、その都度超満員となるAutografは、2015年にアジア最大級クルージング・パーティー「It's The Ship」でアジア中のファンを大熱狂させた。そんな未来を作る3人組に楽曲や音楽作りのコツなどを訊いてみた。
Q1. ‘Nobody Knows feat. WYNNE’が、リリースされましたが、このトラックに関して詳しくお伺いしてもよろしいですか？
このトラックの歌詞は、WYNNEが書いてくれたから実際にどのような気持ちで、何を伝えようとしているのかは語れない。でも、僕らにとっては、分離をテーマにしたトラックだよ。それが、精神的なことからくるのか、そうでないのかは別としてね。
Q2. WYNNEとは、どのようにコラボをすることになったのですか？
マネージャーが僕らを繋げてくれて、彼がヴォーカルとピアノのデモを送ってくれたのが、きっかけかな。そこから、作業し始めて最終形態が自然とできたんだ。すべてが、とっても早く感じたよ。
Q3. 2016年のハイライトを教えてください。
秋の頭に、これからやる予定だった北米ツアーに関して急に集まらなくてはいけなくなり、そこでまた一から全てをやり直したんだ。シカゴの会場に電気トラブルが起こり、結局大きなガレージを借りてそこにイギリスのオートバイやスポーツカーがたくさん置いてあったんだ。その一週間ですべてまとめて、みんな別の場所に住んでいるから大変だったけど、このような機会もそうそう経験できないことだと思うから楽しかったよ。
Q4. 今年は、すでに多くのショーの予定で埋まっているみたいですね？初めてショーをしたことをまだ鮮明に覚えていますか？その時、どんな心境でしたか？
もともとは、アート関係の仕事をしていて、そこのイベントで音楽をかけるようになったんだ。その延長線としてAutografを結成し、初めてショーをしたのは、アンディーウォーホルをテーマとしたシカゴにあるHouse of Bluesだね。半分は、会社の人たちだったけど会場を埋めてることができて、ヘッドライナーとして回させてもらったよ。今までの苦労が恵まれた瞬間で、成功と言えるイベントだと思うし、感動したよ。
Q5. 皆さんは、どのように出会い、Autografが結成されることになったのですか？
MikulとLouisは、シカゴでアンダーグラウンドのパーティーを主催していてその場で偶然出会い、僕のことをSoundCloudで見つけたんだ。僕もアーティストだということを知った時 、僕が作った2.5m弱のロボットを今度のギグに持ってきて欲しいってなったんだ笑
Q6. 作曲されている時、何にインスパイアされますか？
いろんなものからインスパイアされているよ。でも僕は特に自分のイマジネーションを頼りにしているよ。今文字としてパソコンに打ってみると、少し古臭いかもね笑 でも、常に細かな音が頭の中に流れているんだ。これを利用して、作業をし始めるとドラフトができて、そこから二人の意見も聞いて改善していくんだ。実は、この作業で結構早く作曲できるんだ。
Q7. Armadaチームと仕事して、そこからリリースできることに対して、どのようにお考えですか？
ヨーロッパツアーとして、アムステルダムでもショーをした時に、ArmadaのARチームが見にきてくれて、彼の話を聞くととてもフレッシュな角度からこの業界を分析していて興味深かったよ。そこから、自然と話が進んでいき、一緒に仕事をするようになったんだ。
Q8. 2017年の予定を教えてください。
ワールドツアーをするためにいっぱいリリース予定があるよ。実は、ストリートファッションのブランドA by Autografを出して、新たなプロジェクトもやっていて、楽しみだよ。世界中を回って音楽とは別で、ファッションと文化を結びつけることがしたかったんだ。僕らのルーツは、アートだから作業しててとても楽しいよ。
Q9. DJ Magで、TOP 100 CLUBSが開催されていましたが、お気に入りのクラブを教えてください。
パリにあるShowcaseかな。2015年11月にヨーロッパツアーの一つとして回ったんだ。ユニークな場所に位置しているクラブというのと単純にそこが作り出すvibeがいいよ。セーヌ川の橋の下、グランドパラスに続く道に位置していて、もともとナポレオンのワインセラーだったらしいよ。だから、壁はレンガや石畳でアンダーグラウンドな感じなんだけど、豪華な感じもするんだ。
Q10. 日本のファンの方々へメッセージをお願いします。
日本ではまだショーをしたことないから、してみたいよ！アジアでも行ったことない場所だし、周りからも最高の話しか聞かないよ。実現したいね！
着実に確固たる地位を確立するAutograf。グループ結成後、凄まじいスピードでSoundcloudやFacebookのフォロワーを増やし、クラブやフェスからラブコールを送られるようになった彼らは、未来のEDMシーンを担うアーティストと言っても過言ではないだろう。アメリカでの人気は疑う余地はなく、今後日本を含めアジアのオーディエンスにもエキサイティングな楽曲を届けていきたいとDJ MAG JAPANに話してくれたAutografが、近い将来、日本で興奮せずにはいられないパフォーマンスを見せてくれるに違いない。今後もこの最強トリオに注目して頂きたい。