日本でも高い人気を誇るスウェーデン出身の貴公子Mike Shiverは、2003年イギリスの名門「Lost Language」からファーストシングル「Feelings」をリリースし、衝撃的なデビューを飾った。その後もArmadaやAnjunabeats、Euphonicなどの一流レーベルからリリースを重ね、その彼にしか作れない北欧の美しい情景を表現したような独特の旋律、世界観は、世界中のオーディエンスやDJ、プロデューサーから高い評価を得ている。前回、ageHaでギグをこなした時のことを鮮明に覚えていると笑顔で答えてくれたMike Shiverに、DJ MAG JAPANが独占インタビューを行った。

 

Q1. 新しくリリースされた“Calling On You”を聴かせていただきました。詳しくお伺いしてもよろしいですか?

最近の僕のリリースは、アップテンポでエネルギッシュなトラックが多かったけど、個人的にプログレッシブなビートには常に惹かれていたんだよね。だから、今回のこの"Calling On You"は、その流れに乗らずにやりたいようにやろうと決めていたんだ。普段のBPMを下げるのから意識して、ギターのラインに入ったんだ。ギターラインに満足したらトラックを調整してヴォーカルをSplice Soundsのデータベースで見つけ、それがギターといい感じだったけど、もう少しヴォーカルのリズムやメロディーをいじってまとめたんだ。この段階で、頭に最終形態が想像できたので、それを再現するだけだったよ。完成後、Enhanced Recordingsに送って、その日に素晴らしいと返信が来たよ!

 

 

Q2. 去年の手応えはいかがでしたか?今年の目標はありますか?

去年は、僕にとって苦労が多かった年になったよ。残念なことにスタジオでもいい結果を残せなかったからリリースも少なかった。みんなもこういう年を経験すると思うし、作業の仕方を少し変えてより集中するように意識した。2017年に入ってからは、意識も変わったし、気分がいいからとても楽しみだよ!まだ確実な詳細は言えないけど、みんなには期待しててもらいたい!

 

Q3. この業界にいて、どなたに一番影響されましたか?

作曲になると、今までで経験してきた全てのこと、良いことや悪いこともインスピレーションに成るし、それが最終的にトラックに影響してきた。普段は、よくロックやインディーズの曲を聴いているよ。彼らの曲は、裸であり、とても解りやすい。それが好きなんだ。エレクトロニックダンスミュージックは大好きだけど、他のジャンルと比べて作曲に関しては難しいし、集中も切れる。普段からも他のアーティストの技術面でのサポートもするし、自分の作業もするから裸でわかりやすい音楽を聴くのが息抜きなのかもしれない。もしかしたら、仕事人間になっているのかもね。

 

 

 

Q4. 作曲されている時は、何にインスパイアされますか?

自分のレコードに関しては、市場に出回っているトラックをよく参考にしたりもするよ。それによってモチベーションも上がるし、より多くのことを学ぼうと思うんだ。行き詰った時とかは、マガジンを読んだり、他のアーティストのチュートリアルとかを見たりするとアイディアをもらえたりするね。最後には、濃いめのコーヒーに毎回助けられているよ。

 

Q5. 自分のキャリアにおいて、一番の分岐点、重要な出来事を教えてください。

スウェーデンの南東部にある地元を飛び出し、首都ストックホルムに出てきたことにより、音楽をより良い環境で追求することができているよ。これは、5年前ぐらいの出来事で、今もストックホルムに住んでいるけど、素晴らしい場所だよ!一緒に作業してくれる人たちも親切で、才能に溢れている人たちばっかだから、この素晴らしい場所に入れて嬉しいよ。

 

 

Q6. DJ Magで再び”TOP 100 CLUBS”を行っていますが、お気に入りのクラブを教えてください。

僕はまだ世界中のクラブを回りきったなんて、口が裂けても言えないが、ショーをしたところと遊びで行ったところで選ぶしかないね。イビザにあるPrivilegeは、お気に入りの一つだし、マイアミにあるClub SpaceやロンドンのFabric、都内にあるageHaも好きだよ。ラスベガスにあるHakkasanは、行ったことないけど、すごい話をよく聞くよ!

 

Q7. 日本のファンの方々へメッセージをお願いします。

日本には、長い間行けてないから近々またパフォーマンスできるといいな。前回は、ageHaでショーをやって、最高だったよ!日本のファンのみんなには、常に感謝しているし早くまたみんなとしゃぶしゃぶを食べたいよ! 

 

 

 

ElevationとCarrie Skipperとのコラボで大ヒットした「Hurricane」、Anjunabeatsからのリリースで世界が注目したシングル「Morning Drive」、DJ MAG TOP 100 DJs 2016で5位に輝いたTiestoの「In Search Of Sunrise」に収録された「Arise」など、Mike Shiverのヒット曲をあげればキリがない。前回、ageHaで日本のファンに向けパフォーマンスをしたのは2008年。貴公子Mike Shiverが、約10年ぶりに再び日本のステージに立つことがあるのか、多くのEDMファンが期待している。2017年のMike Shiverの活躍が楽しみだ。

 

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