ポーランド人に聞けば知らない人はいない世界トップクラスの大人気DJ・Tom Swoon。2015年のDJ Mag TOP100DJsで世界46位にランクインした1993年生まれのTom Swoonは、独特のスタイルと彼にしか作れないプログレッシブ・ハウスの美しいメロディーを武器に多くのファンの心を奪っている。幼い頃から音楽に関心があり、17歳の時に聞いたJustice、Deadmau5やDaft Punkの曲に衝撃を受け、EDMの世界へ入った。実は、親日家としても有名で2014年にはELE TOKYOでプレイをし、その後も何度か東京をはじめ、京都や大阪でプレイをしている。日本で自身のナンバーである「Not Too Late」のPVを撮影し、右腕には大きく日本語で「音楽」というタトゥーを入れているTom Swoonは日本でもファンサービスが丁寧で大人気だ。そんなTom Swoonに今後のリリース、日本の印象を訊いてみた。

 

Q1. 日本での初めてのプレイは、ELE TOKYOでのギグだったと思うけど、日本の第一印象はどうだった?

そうなんだ、僕の日本デビューはELE TOKYOだったんだ。その後、京都、大阪でプレイして、また東京に戻って演奏したっけ。日本の第1印象は、すっごく最高!皆んなから歓迎されてるって感じたし、互いに尊敬しあう雰囲気を感じたね。当時、お世話になった人達に心から感謝を述べたいよ。アリガトウ (^o^)

 

写真:Thomas Niedermüller

 

Q2. Tomが日本が好きなんだなぁと感じることがよくあるんだけど、日本に何か特別な感情はあるのかな?

前から日本の文化には興味があったし、日本は訪れるべき国だと思ってるよ。僕の腕には、漢字で「音楽」ってタトゥー入れてるんだぜ。ポケモンも大好きだし。

 

Q3. 国際的に活躍しているDJ/音楽プロデューサーとして訊きたいんだけど、動機ときっかけはなんだったの?

10代の時、エレクトロニック・ミュージックに夢中になったんだ。元々はロックが好きで、友達とバンドも組んだりして。僕はギター担当だったんだぜ。なんだけど、Justice、deadmau5、Daft punkといったアーティストの音楽を知ってからは、どうやって演奏できるんだって、もう知りたくなったんだよ。それでどうしたらDJできるか練習したんだけど、それでも物足りなく感じたよ。自分の音楽も演奏したいじゃん。で、6年くらい前にFL studioっていうソフトを買って、僕の音楽キャリアが始まったわけ。

 

写真:Clément Caron 

 

Q4. 誰か音楽的な影響をTomへ与えたミュージシャンはいる?

DJについては、間違いなくLaidback Lukeだね! 彼が、未だかつて同じセットを演奏したなんて聞いたことないね。彼は、最初の1曲は決めてるけど、後は、その時のオーディエンスの反応に合わせて変えるんだ! 今だって、機会があれば、いつだって彼の演奏を聴きに行ってるよ。音楽制作の面では、さっき話したDaft punkやDeadmau5の他には、Porter Robinson(ポーター・ロビンソン)だな! 彼の凄いのは、シングル"Language"で曲風を1度変えて、アルバム"Worlds"で、もう1回、曲風を変えたじゃん。どちらも素晴らしい作品だったし、未開の領域に踏み込むっていうリスクを取ることで、新しい境地を開けるって証明してくれたじゃないか。マジで尊敬しちゃうよ。

 

Q5. Tomにとって、DJMagってどんな存在?

誰がなんと言おうと、僕には特別な雑誌だ。今年の投票でもっと上位にランキングすることは、僕にとって、音楽シーンの最高の才能と一緒に仕事できるって意味だからね。あと、アーティストとしての成長の可能性や、僕のショーのレベルアップに繋がる可能性も意味するね。

 

写真:Clément Caron

 

Q6. 今年から日本で、TOP100DJsが始まった。日本からTomへ投票してくれたファン、日本のダンス・ミュージック好きのみんなへメッセージをもらえるかな?

日本の皆んな、元気?! また、日本に戻ったら、言葉では表せないくらいパッピーだと思うんだ。君達の美しい国を何度も訪れてるけど、毎回、スペシャルな経験なんだよね。Ultra Japanでみんなに会えることを楽しみにしてるよ! あと、僕の音楽が気に入ったら、DJMAG TOP100DJsで、TOM SWOONに投票してくれよ!

 

20代前半ながら、その才能に多くの有名DJたちも注目している。2012年には、DJ Mag TOP100DJs 2015で24位に輝いたNervoに「2012年最もブレイクするDJ」と太鼓判を押されただけではなく、デビュー間もない頃からAviciiやSteve Aokiらのツアーにも同行してしまうほどの実力だ。まだ若い故に、ありあまったパワーで行う全力パフォーマンスは常にアグレッシブだ。時には、観客にボートを投げ込みダイブしてしまったりと、毎回どんなパフォーマンスをするのかファンの間では予測が絶えない。美しいメロディーのプログレッシブ・ハウスとアグレッシブなパフォーマンスは一度体感すればファンになること間違えなし。本日22日には、Revealed Recodingsから新曲「All The Way Down」をリリースし、9月のUltra Japanで再来日を果たす。ポーランド人DJ・Tom Swoonは今よりさらに上の世界をじっと見据えながら、今日も世界中で活躍している。

 

 

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