毎年恒例、ミラー・ジェニュイン・ドラフト提供のTOP100Clubsランキングの投票プロセスの一つとして、世界No.1のフェスを見つけ出すために投票者にボーナス質問をした。そして今年、新しいチャンピオンが生まれた。ULTRAマイアミが去年のチャンピオンTomorrowlandを抜き、50万票もの差をつけてトップに躍り出た。私たちはULTRAのチームにこのニュースを伝えた。

 

Russell Faibischは共同創立者、CEO、社長、会長、そしてエグゼクティブ・プロデューサー。Adam Russakoffはタレント・バイヤー、商務マネージャー、ディレクター、そしてエグゼクティブ・プロデューサー。Charles Faibischはディレクターでエグゼクティブ・プロデューサーである。

 

今年のNO.1に投票されておめでとうございます。どんなお気持ちですか?

Russell(以下、R)「No.1に投票していただけるなんて光栄です。私たちの働きとフェスへの献身を認め、評価してくださる全ての方に心からの感謝を述べたいです。」Adam(以下、A)「ありがとうございます。本当に意外で素晴らしい気分です。この賞によってチーム全体と全員の努力が認められるので、とても特別です。どんなイベントをプロデュースするにも大勢の力が必要です。特にULTRA規模のものとなると。ですが悲しいことに、時に人々はそれを評価し忘れることがあるのです。」Charles(以下、C)「最高の気分です。No.1に投票されて本当に嬉しいです。これを可能にしてくれたのは勿論ファンの皆さんのおかげです。」

 

今年が今までで最高の年だったと思いますか?

R「金曜日のスタートから何か特別なものが感じられて、チーム全体が素晴らしいイベントを提供していると心から信じていました。2015年も最高でしたが、間違いなく今年はそれより更に良いものでした。」

 

最近人々はフェスに何を求めていると思いますか?

R「楽しさ。クオリティー。価値。ラインアップから企画、一流のプロダクション、最高の音響システム、プロフェッショナルな組織体系、小さな物流の細部に渡るまで、フェスの様々な要素全てが重要です。ちょうどいいエネルギーも鍵です。言葉では説明できない、理解するには体験するしかないようなユニークな雰囲気というものがあります。同じ場所で、同じ時間に、何千人の人々によって自然と共有される、あの空気に舞う興奮です。」

 

ブッキングポリシーに関して常に革新的で、メインストリームに加えてアンダーグラウンドシーンもサポートされています。エレクトロニックミュージックの全ての範囲を代表することは、どれくらい重要ですか?

R  「とても重要です。私たちが常に尽力していることで、絶え間なく、去年よりも良いものにしようと自分たちを試しています。アダムと私はフェスすべてを企画していて、それがクリエイティブで面白いところです。そして彼は次の難しい段階を踏み、ブッキングを扱います。18年以上前の誕生から、ULTRAは常に素晴らしく、多様性に溢れ、最先端のラインアップを提供し、それが私たちの一番の特色だと思っています。確かに何人かのDJは何年か繰り返し登場しますが、毎年有名なDJ全員を絶えずラインアップに載せるフェスをするとなると、それは普通です。ラインアップを『全体として』見て、個別のステージすべての企画を探るのが重要です。

 

時に、時代を先駆けているな、と思うことがあります。例えば2004年にElectroclash Live StageをLCD Soundsystem(LCDサウンドシステム)、The Rapture(ザ・ラプチャー)、Miss Kittin(ミス・キティー)、2ManyDJs、そしていくつかのライブパフォーマンスとしました。その時はその形式が大衆に人気が出ていなかったので、ピーク時でも20人くらいの人しかステージに集まっていなかったのですが、私たちは私たちがしていることを信じて、ULTRAのライブの側面を押し出し続けました。

 

12年後、LCDは今Coachellaのヘッドラインに登場し、ULTRAマイアミはエレクトロニックミュージックのスペクトル内のとても特別なライブパフォーマー達が登場し、全体としてULTRAのライブミュージックの提供を他のエレクトロニックミュージックフェスと違うものにしてくれる、ジャンルの枠を超えたそんなアーティスト達をセレクトしています。アンダーグラウンドシーンについても同じことです。Sasha & John Digweed(サシャ&ジョン・ディグウィード)がメインステージのヘッドラインを飾った年、2002年から最高の人達をブッキングしてきました。それから私たちは2001年Twilo Arenaと共にアンダーグラウンド・ミュージックの独自のステージを計画し始めました。

 

2005年には、Carl Cox(カール・コックス)、Lynn Cosgraveと私でCarl Cox & Friends Arenaのコンセプトを作り、それは12年の間力強く運営され続けてきました。その後、AmnesiaとSpace Ibizaのステージがあり、今ではCarlのマイアミにあるアリーナを補うRESISTANCEがあり、それがすべての世界的なULTRAフェスのアンダーグラウンドのステージです。」

 

ULTRAはユニークな会場をしていますよね。高層ビルに囲まれた広大な敷地で。このロケーションがどう体験に影響を与えていると思いますか?

R「大きな要素だと思います。他のフェスの会場で同じようなものはありません。ULTRAにいるときには特別な感じがします。ビスケーン湾と大西洋が出会う場所で、超現実的なダウンタウンの高くそびえる超高層ビルの風景が広がります。マイアミは理由があってMagic Cityと呼ばれていると思います。世界中にこのような場所は他にありません。

 

マイアミで生まれ、育った私としては、自分の故郷でULTRAをプロデュースできる機会をいただけることは格別なことです。多くの国際的な観客を毎年世界の端から端までから私たちの街に呼び、フェスを体験してもらうのは、本当にわくわくします。Miami Music Weekは究極の旅行先で、フェスロケーションです。」

 

UMFの最高のハイライトは何ですか?

R「マイアミでの素晴らしい18年の中で、たった一つの『最高のハイライト』を選ぶのは無理なことです。毎年ユニークでとても特別な思い出とハイライトをもたらしてくれます。最近、ULTRA Worldwideの規模の拡大によって、私の中のハイライトは、マイアミの中心チームと同志であるグローバルパートナー達が手を取り合い、驚くほど良い関係で仕事をしているのを見守ることです。」

 

A「Swedish House Mafia の最後のセットだった2013年の二週目の最後のクロージングステージはSwedish House Mafiaとの長い仲もあって大切なハイライトです。それと、2015年のSkrillex、Diplo、Puffy、CLなど多くの特別なゲストが登場したクロージングステージとの引き分けです。後者はジャスティン・ビーバーのキャリアを復活させ、それはULTRAであったからこそ起き得たことだと思います。知っていた人達は私たちのチームがおかしいと思っていましたが、あの瞬間は一生不名誉として記憶に残り続けるでしょうね。」

 

Ultra Worldwideについてもう少し教えてください。どの市場に入り、Ultraの体験は国際的にはどう変わりますか?

R「Ultra Worldwideの長い旅は2006年に始まりました。マイアミでのフェスで金銭的に大ヒットをした年でした。それからこの夢を続け、進化させるには、グロバールに規模を広げることが鍵であることが明確になりました。なので、世界中にULTRAを広げて行く可能性と実行可能性を探りに海外へ飛びました。ブラジルが最初の到着地で、そこから規模の拡大が始まりました。それから、私は個人的にアジア、ヨーロッパ、南アメリカ、アフリカなどを越えて、広範囲に渡って旅をし、ULTRA Worldwideの開催地を入念に選んで行きました。アメリカに加えて、今ではアルゼンチン、ブラジル、ボリビア、チリ、クロアチア、香港、インドネシア、日本、韓国、シンガポール、南アフリカ、スペイン、台湾、タイ、パラグアイ、ペルー、そしてフィリピン・・・・・・さらにこれから発表されていく予定です。世界を越えて、世界中の何百、何千というULTRAのファンが私たちのイベントに参加するのを目の当たりにして、彼らがすべてULTRA Worldwideというインターナショナルな若者の文化、ミュージック活動の一部であることを理解し、それを感謝できるは、本当に素晴らしいことです。」

 

Ultraマイアミを運営するためにはどれくらい大変ですか? 次の年の企画とブッキングはいつ始めますか? あと、イベントを開催するために何人の人と働いていますか?

R「フェスをプロデュースするには、たくさんの仕事と、時間と、献身が必要とされます。舞台裏のチームは素晴らしいです。私たちは一年中マイアミ、そして他のULTRA Worldwideイベントの仕事をしています。時々、ヘッドライナー候補者を2、3年前から探すこともあります。あまり仕事のようには感じない365日続くビジネスです。私たちは私たちがしていることを心から愛していますし、時々強すぎる純粋なパッションなんです。」

 

Ultraのある週末は猛烈に忙しいと思いますが、フェスで絶対に時間を作って見るアクトは何ですか?

R「今年はMain Stage(The Pulsar)とMega Structureステージのデザインが実際にできあがるのを見るのを楽しみにしていました。また、伝説的なArcadia Spiderの装置が装備されたRESISTANCEのステージも楽しみにしていました。Live Stageは3日間素晴らしかったです。Pendulumとのリユニオンは最高でした。Deadmau5は週末にかけて3つのパフォーマンスを飾り、今年のフェスでは大役を果たしました。彼のクロージングセットとの時とRabbit In The Moonのリユニオンパフォーマンスの時にはCarl Cox(カール・コックス)と一緒にいました。1999年と2000年にビーチで最初の二つのULTRAのヘッドラインを飾ったRITMは重要な役割を果たしてくれました。彼らのことは本当に尊敬しています」

 

A 「私たちのチームは、どのセットにも誰かを登場させることを最優先事項としています。私たちはアーティストに、特にマイアミを故郷のように感じてもらいたいので、全員を迎え入れ、私たちのたくさんのファミリーとなるべく長い時間を過ごすことを大切にしています。」

 

最後に2017年、それ以降のUltraの抱負は何かありますか?

R「正しいやりかたで、素晴らしい人々と、素晴らしい目的の為に、組織的に成長を続けることです。すべては音楽に帰着することを常に忘れないこと。Ultra Worldwide Familyとの最高の関係を発展させ、育み続けます。チームとして今まで以上に努力し、今まで以上に意欲的に、そしてクオリティーの高いULTRAミュージックフェスとイベントと、グローバルなロケーションを選び、提供する最大の努力を続けることです。」

 

ULTRAマイアミの18年間の企画の歴史をここから見てみよう。



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