ミラー・サウンド・クラッシュ2105のグランド・フィナーレの様子。世界中から集まった15人のDJが、ラスベガスのマーキー・デイ・クラブの素晴らしい環境の中、トップDJになるべく競い合った。トルコ代表のDJエルデム・セネルが一番手。彼は重いグルーブから始めて、スイート・ドリームスのエレクトロニック・ダンス・ミュージック(EDM)リミックスでドロップさせた。観客も彼の音楽をダイレクトに受けとめた。彼は、勇敢なパフォーマンスでスタートを切り、デッキでの時間を楽しんでいるようだった。次はカナダのフィール・グッド・スモールズの出番。すぐにラガの音楽から始め、ムーンバートンを入れてきた。観客も彼女に付いていき、ラガが強くなるにつれ会場の熱は一気に高まり、彼女はプールパーティーの盛り上げ方を良く分かっているようだ。観客は音楽に乗り素晴らしい時間を過ごした。

 

次に、DJ Magの“ワイルドカード”、DJボチョが現れた。彼はフィルターを入れて、エフェクトをかけ、会場のテンションは徐々にクライマックスへと向かっていった。ボチョは華麗なスキルを見せ、音楽を交互にスイッチさせながら、エレクトロニック・ダンス・ミュージック(EDM)へと変化させた。ブラック・ベティやエブリバディ・ダンス・ナウ、ザッツ・ザ・ウェイ等をミックスして会場を盛り上げ、楽しませた。ドミニカ共和国代表のカイッサは、ファンキーなボーカル・ナンバーから始め、EDMへと変化させた。ピアノの音色で盛り上げながら、マーキー・ダンスフロアの注目を集め、二人のDJが交互にパフォーマンスする姿は颯爽としていて、リンプ・ビズキットのローリングを流しながら、次のDJへと繋げた。パナマ代表のリトモ・エキスも、ラガから始めてEDMにつなげ、観客たちはそのムードに乗っていた。リトモはベースハウスとEDMをうまく融合させ、会場を楽しませ続けた。

 

どうやらベースハウスが人気のようで、日本代表のバスタローも、ベースが効いたスリリングな音楽を鳴らした。彼は多様な音楽をミックスさせながら素晴らしいスキルを披露し、ニルバーナのエンターテイン・アスでドロップさせ、スヌープ・ドッグのザ・ネクスト・エピソードでラストへと向かった。歓声と供に次に現れたのはDJブロック。すぐにドロップが訪れ、そしてボーカル・ナンバーが始まった。ロビン・Sのショー・ミー・ラブのリミックスは観客を興奮させ、アイ・オブ・ザ・タイガーでさらにパーティームードが高まった。ゆるめのミックスだったが、DJブロックはエフェクトで深みを加え、EDMに仕上げた。バッファロー・ソルジャーの曲で最大の盛り上がりを見せた。ペルー代表のDJシュシュペが次の出場者。会場ではプールパーティーらしいムードが続き、ビーチボールも行き交う。彼はノイズを入れ始めベースの音でドロップさせ、フロアではまたダンスが始まった。だんだんラガの要素を強くしていき、会場はベースの音にのり、彼女の選んだミックスは会場に気に入られたようである。

 

ベストドレッサー賞があれば、南アフリカ代表のDJアンクレタに送られるだろう。彼は即座に自身の新作の音楽を始め、フロアではピークタイムが続いた。ショー・ミー・ラブでドロップさせ、マーキーの会場はまさに彼の音楽に愛を示していた…。韓国のDJバイロニクスは、まったく新しい手法を見せてくれた。ドラム&ベースのリズムでこのパーティーにビートをもたらし、確かなスキルでピアノでのドロップとドラム&ベースを更に強めていった。彼は会場から賞賛を受けながら、ベースのビートを続けていった。パラグアイ代表のチャーリー&ズールーも素晴らしいデッキスキルを見せた。ミキサーで素晴らしいエフェクト・コントロールを見せ、アップ・タウン・ファンクのEDMリミックスを鳴らした。素早いミキシングで2人のDJが交互にパフォーマンスを行い、まさに真のDJデュオと呼べるパフォーマンスだった。コロンビア代表のオーガスト・イエプスも、デッキで素晴らしいスキルを見せ、そのエフェクトで観客を魅了した。彼はパーティーをさらに盛り上げ皆を飛びあがらせた。パーティーの雰囲気を感じ取り、素晴らしいミキシングを行い、観客達も彼のパフォーマンスを気に入りフロアは大盛況だった。アルゼンチン代表のDJラマの登場で、マーキー・デイ・クラブのサウンドシステムは最大限に活かされた。彼はさらに音楽を鳴らし、激しくなっていく曲で盛り上げて、エフェクトを多用し絶大な効果を出していた。彼はベガスにパーティーをもたらし、会場を最高潮に盛り上げた。より音楽は激しくなり、重く速いドロップになる。ハンガリー代表のラビング・アームズはヘビーなEDMや強いビートは避けて、素早く激しい音楽を鳴らし、息もつかせぬミキシングで観客たちを喜ばせた。彼ら二人は休みなく全ての手を使って、素晴らしいチームワークでマッシュアップを続けた。

 

最終出場者は、メキシコ代表のDJ BSQN。彼は皆が大好きなヒップホップをかけて、EDMへと飛ばしていった。皆トリップしたような状態で、ロックンロールのオールライト・ナウもミキシングされ、パーティーは完全に一体化した。BSQNは、観客を自分の意のままにしていた。#MillerSoundClash

 

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