UKハウス界の最高峰と呼ばれるJohn Digweed。1999年に立ち上げたBedrock Recordsは今なおダンスミュージックシーンの第一線で輝き続け、あのCarl Coxと肩を並べ、多くの若手アーティストたちに崇拝される、まさにレジェンド的存在だ。「有名」と名の付くクラブやフェスに参加してきたのはもちろんのこと、これまで数えきれないほどの名曲を世の中にリリースし続けてきている。4月末には、来日し、ギグを行ったJohn Digweedに、今回特別にDJ MAG JAPAN独占インタビューを実施した。

 

Q1. “Live in Tokyo”を7月27日にリリースされましたが、このプロジェクトについて詳しく聞かせてください。

“Live In”は、シリーズ化されていて、世界中のクラブでプレーしてきたセットを録音している作品なんだ。長年スタジオにこもって作曲してきたのもあって、これはDJとしての自分を表現できるからとても気に入ってるプロジェクトだよ。

 

 

Q2. “Live In”シリーズの10弾目として、なぜ東京を選んだのですか?

僕は選んでないんだ。CDに関しては、基本僕はあまり計画を立てずに、そのパーティーの質やセットの録音をあとからチェックして決める感じだね。どこで行うセットでも常に録音しているから、それがリリースに繋がっているよ。これは、16ヶ月越しの”Live In”シリーズで、都内でのギグが終わった後にリリースできる手応えを感じていたかな。パーティー自体も楽しかったし、観客のエネルギーも素晴らしかった。日本とは長い付き合いだから、アジアからの初リリースが東京で良かったと思うよ。

 

Q3. 今、自分のセットでプレーした反応が良い、楽しいトラックを教えてください。

1, Josh Wink – BPM

 

 

2, Musumeci – WSSOF

 

 

3, Gabriel Ananda - Smash

 

 

Q4. 日本での初ギグはいつ頃でしたか?日本の第一印象を教えてください。

日本に初来日したのは、2000年かな。でも、18時間しか滞在できなかったんだ。バイブスがとても好きで、すぐに戻ってきたいと思ったのを覚えているよ。日本では、いいひと時を過ごさせてもらって本当にラッキーだし、感謝しているよ。人々、カルチャー、食事、もちろんパーティーも全てが素晴らしい。

 

Q5. 日本のファンは、世界と比べてどのように違いますか?

日本人のファンたちは、エレクトロニックミュージックに本当に情熱的だと感じているし、やる時は激しくみんなで盛り上がっているよ。僕にとって、世界と比べてもお気に入りの一つだね。

 

Q6.最近、自身のレーベルBedrock Recordsの20周年を迎え、”Bedrock XX”をリリースされてましたね。おめでとうございます。この長い間、どのようにレーベルを管理し運営してきたのですか?

まず、自分がやっていることが大好きでなくてはいけないね。僕は、毎日1年中音楽に携わっているし、自分のレーベルのために動いているよ。最終的には、自分のレーベルのためになるように計算している。Bedrock Recordsが、もう20歳ということも信じがたいし、ファンのみんなに感謝しなくてはいけないことだね。

 

Q7. 日本のファンへメッセージをお願いします。

いつも僕をサポートしてくれて、パーティーも盛り上げてくれてありがとう。毎年、日本へ行くのを自分の中でとても楽しみにしているんだ。今回のリリース ”Live In Tokyo”を楽しんでくれると嬉しいな。このプロジェクトに携わってくれてありがとう。

 

 

今なお新しい音楽を追求するその姿、立ち振る舞いは、まさにレジェンドという名が相応しい。イギリスから世界へ一大旋風を巻き起こし、現在もその形を発展させながら人気を保つ「アシッド・ハウス」の中心にいた稀代のカリスマDJ・John Digweedが、今後どのような音楽で私たちを驚かせてくれるのか、とても楽しみだ。今後もJohn Digweedのアクションに注目していきたい。

 

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