アムステルダムのアングラで活躍するCool Tigerは、DJ・プロデューサー、ミュージシャン、そして「Junction Records」のレーベルオーナーなど様々な顔を持っている。昨年はエキサイティングな3作品をリリースするだけではなく、12時間にも及ぶロングパーティーを成功させ、さらにJunction Whiteレーベルもローンチさせた。アングラシーンで徐々にその影響力を高めつつあるCool Tigerに今回独占インタビューを実施した。

 

Q1. “JCTW001” のリリースおめでとうございます。この作品は、何にインスパイアされて曲を書いたのですか?

ありがとう! Junction Records をもう2年運営しているんだけど、ここから2つのEPを出して、ハウスとテクノの隙間をさまよう感じの作品を出してきたんだ。レーベルに所属している他のアーティストたちと、どのようにリズムがダンサーや人とのコミュニケーションに影響するかという実験的な裏の意図があって、それを試してたよ。トライバルなグルーブがどのようにコミュニケーションに影響するか、その他のグルーブをテクノのリズムにのせたり、エクスペリメンタルで新しいことをやってきた。

それで、サブレーベルの Junction White も立ち上げたよ。こっちのレーベルでは、よりクラブチックなトラックを扱う方針にしていて、アーティストにかかるストレスをなるべく減らすために、彼らのタイミングでリリースできるプラットフォームを作成した。Junction White からのリリースは、Junction Records とは違ったバイブスやグルーブのトラックがリリースされていくよ。

 

 

Q2. 今までのトラックと比べて、これらの新曲はどのような作品ですか?

JCTW001 に入っている4つのトラックは、僕にとってとても特別だよ。まず、今までのトラックとは違うクリエイティブな手法で作業をしていたんだ。「音楽」というものを考えすぎるより、自分の感情やその場での判断に任せてみたよ。あと、ミニアルバムのような感じでちょっとした始まりと終わりもあってストーリー性も表現したから、その部分も意識して聴いてもらいたい。

一曲目の ”Ocre Vision” は、サイケデリックなテクノで始まり、よりクラブチックな “Da Raw” や “Red Blast” に続き、最後にはダークなエンディングを演出する “Open Minded” で終わる。このEPが世界中にリリースされたのが、とても嬉しいよ。このプロダクションでは、自分がスキルアップしたというのも聴けばわかると思うし、精神的にも「やっと出せた!」という感じもあるよ。このEPは、通過点であり今後がとても楽しみだよ!

 

Q3. 2018年の調子はいかがですか?

2018年に入ってから、僕とレーベルパートナーの Luc で、Junction White を立ち上げるための手続きや作業が諸々とあったからとても忙しい毎日だったよ。最終的に、このサブレーベルも立ち上げられて、やりがいのあることをしたと感じているよ。ディストリビューションの事やその他の事も学ぶ必要があって、やることが多かったけどその分多くのことも学べたね。個人的なことだと、やっと拠点と言えるアムステルダムのスタジオを見つけたよ。このスタジオは、アーティストのコミュニティーでも評判が良くて、市内で一番評価の高い場所の近くでもあるからより集中して作業に取り掛かれるはずだし、コラボもありえるかな!

 

 

Q4. サマーの予定を教えてください。

このEPが、5月中旬にレコードで、6月中旬にデジタルで販売リリースされるからそれをサポートするためのツアーを組もうと計画中だよ。あと、David Scopes や Tomas Kunkel などのレーベルに所属しているいいアーティストたちも世界に出していきたいからね。リリースパーティーは、特別なゲストを招いて Zwart Goud というアムステルダム市内のレコードショップでやるんだ!

 

Q5. 今後の予定を教えてください。

今いろんなプロジェクトを形にしようとしているよ! Juction White からは、次のEPをリリースしようと計画中なんだ。相方のLucも忙しくて、毎月199radioの番組でプレーしているのもそうだけど、ドイツのベルリンで Juction Records のショーケースができないか動いているんだ。そこで、僕らの周りにいるタレントを紹介していきたいよ。

 

Q6. 日本のファンへメッセージをお願いします。 

僕の音楽が世界中に届いて、東京でもショップでもTechniqueさんが取り扱ってくれていること自体、光栄に思うよ。このようなことが起きている時点で、自分のモチベーションが上がるよ。僕のアングラ音楽をサポートしてくれて本当にありがとう。近々日本でみんなに会えるのを楽しみにしているよ!

 

 

Cool Tigerは、現在様々なアーティストとのコラボに力を入れており、今回のリリースにも多くのアーティストが力を貸したそうだ。Laurent GarnierやTruncate、Joseph Capriati、Roman LidauらがアーリーサポーターとしてCool Tigerを支援し続けている。注目のアングラシーンで活躍をし続けるCool Tigerの動きに、今後も目が離せない。

 

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