ニュージーランドのオークランドを拠点に、世界へ活動の場を広げているPatrick HawkinsとStuart Maxwellの2人からなるState of Mindは、ニュージーランド・ドラムンベースシーンを最前線で盛り上げるアーティストの1組だ。2007年には、自身で「SOM Music」というレーベルを立ち上げ、Axiom、Chris SU、BSEなどとのコラボレーション・トラックや、今までにないエキサイティングなプロジェクトで多くのオーディエンスを魅了している。今回そんな2人に、DJ MAG JAPAN単独インタビューに成功、新しいプロジェクトやアマチュアDJたちへのメッセージなどを訊いてみた。

 

Q1. 最新EPについて教えてください。

今回のプロジェクトが”Land of The Blind”。前回のアルバムが”Eat the Rich”で政治的な不平等を訴えたかったんだ。そして今回もそれを続けたくて。 

 

 

 

Q2. EPがこれまでのお2人のリリースと違う点はなんでしょうか?

リリースの仕方が違うんだ。普通だったら、1回で、これまでリリースしたシングルなんかも含めてリリースすると思うんだけど、Land of the Blindの場合、段階的にリリースしているんだ。音楽の消費の仕方が変化しているよね。ストリーミングが全てを変えたよ。

おそらくリスナーはアルバムの1、2曲を聞かずに捨てていると思うんだけど。徐々に出すことによって、アルバムを味わってもらえる可能性が高くなると思うんだよ。

 

Q3. ライブセットで必ずプレイする曲を教えてください。

Black Sun EmpireとPythius の“Scarif”。レイブにぴったりだよ。最高だよ。

 

 

Q4. 今年コラボレーションしたいアーティストはいますか?

Perhaps ProlixとSynergy かな。彼らはドラム&ベース界の新星だよ。とてもスキルフルだしね!

 

Q5. プロを目指すアマチュアDJへ、楽曲制作やDJのスキルをどのように得たか等アドバイスを頂けますでしょうか。

忍耐に次ぐ忍耐だね。そして最初のリリースを怠ることはしてはいけないよ。最初は1曲が完成するだけですごいと思ってしまうんだ。

でも、6ヶ月くらい経ったら、必ずなぜそれを良いと思ってしまったのかわからないくらいサウンドになっている可能性が高いよ。だから基礎がしっかりできるまで練習を鬼のように重ねてからリリースすることだよ。

そして、もう1つ大切なことはデモを誰かに送るとき、チャンスは1回しかないということ。もし、彼らがその1曲を嫌ってしまえば、次のトラックを聞いてくれるチャンスは限りなく少なくなるよ。僕達はそれをするまでに4年間かけたよ。

 

Q6. 日本のファンの皆さんにメッセージをお願いいたします。

We love Japan ! 日本の音楽シーンは最高だし、旅行で行きたい場所の1つさ。2018年はどうか皆さんに会えますように!そしてRugby World Cup in 2019でも会えますように! (All Blacksが次回も勝つけどね!)。Peace SOM! 

 

 

State of Mindが2009年にリリースした「Faster than Light」は、パワー全開のビック・アンセムとして今日もダンスミュージックシーンで語り継がれている。NZ Music Awardにもノミネートされた過去を持つState of Mindは、まだまだ上を向いて、さらに面白いプロジェクトを仕込んでいるとDJ MAG JAPANに話してくれた。ニュージーランドから世界へ、State of Mindが2018年も私たちに驚きと感動を届けてくれるだろう。

 

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