あのハウス界の重鎮John Digweedが大絶賛した「Global Underground」と「Paradigm Musik Imprints」を生み出したDJ・プロデューサーHenry Saizは、長年ダンスミュージックシーンのみならず、映画やテレビなど様々な場に音楽を届け、世界に影響を与えてきたパイオニアとして知られている。2009年にはGuy Jの「Lamur」をリミックスし、各方面からTrack of The Yearとして称賛を受け、その後も様々な楽曲リリースで世界を驚かせ続けている。そんなHenry Saizが今回、新曲をリリースしたタイミングでDJ MAG JAPANの独占インタビューに応じてくれ、楽曲制作の裏側や今後の予定などを答えてくれた。

 

Q1. 最新曲について教えていただけますか?

“Ghosts”は僕のオーディオビジュアルアルバムプロジェクトの2作目としてリリースした曲だよ。この曲の完成には1年半の時間をかけたんだ。

アルバムプロジェクトは“人間”(アルバム名は”Human”)であるというという意味を教えてくれる場所を題材としていて、Ghostsでは自然と近代文明のコントラストが美しく反映されているオーストラリアに焦点を当てたよ。過去と現在の共存をこの曲から感じ取ってもらえると嬉しいよ。

 

 

Q2. 2017年はあなたにとってどのような年でしたか?

2017年は殺人的に忙しかったけど、とてもエキサイティングな年だったよ。

バンドとのレコーディングにほとんどの時間を費やすなかで、Nature Sonorisのコンピレーションアルバムを夏にリリースしなければいけなかったんだ。加えて、もう一つの僕のレーベルLost Worlds Recordsの立ち上げとHal Incandenza名義でのファーストアルバムをリリースさせたんだ。その他は毎年行っているツアーと楽曲のリリースもあったね。けど、どれだけ忙しくてもこれが僕の使命でもあるし、一瞬一瞬を僕は愛しているから。

勿論、とてもストレスを感じることもある。それはアーティストとして、そして1人の人間としての忍耐力を試されていると捉えているよ。今、オーディオビジュアルのアルバムはほぼ完成していて、そのリリースを本当に楽しみにしているよ。

 

Q3. これまでのキャリアの中で、最も成功したと思うことは何ですか?

これまで僕たちのリスキーなプロジェクトをオーディエンスやファンの皆さんがサポートしてきてくれたことだよ。そして僕が今自身の使命を全うしながら生活を維持できていることかな!

ファンやサポーターの皆さんには感謝してもしきれないし、皆さんが居なければ今の僕はないと確信しているよ。

 

Q4. 最近のセットリストのなかで必ずプレイする曲を教えていただけますか?

僕には必ずプレイする曲なんてないんだ。すべてのクラウドが独自のバイブスを持っているから、そのバイブスにアジャストできる曲を僕はその場でいつも選んでいるんだ。

けど、ここ数か月においては“The Prophetess”というTentacleと僕の曲だよ。僕は80年代のシンセ音楽がとても好きで僕のファンの皆さんもおなじフィーリングを共有しているからどんな瞬間にもハマるんだ。このリミックス版を数週間前にNature Sonorisからリリースしているよ。皆さんがこの曲を楽しんでくれることを願っているよ。

 

 

Q5. DJ MAG Top 100 Clubsがありましたが、おすすめのクラブを教えていただけますか?

この質問はいつも回答に困るんだ。僕がこれまでプレイしたクラブは全て素晴らしかったからね。

Ministry Of Sound London、Input Barcelona、The Block Tel Aviv、Vent Tokyoは素晴らしいサウンドシステムを有していると思う。あとStereo Montrealはただただ素晴らしかったよ。やっぱり一つを選ぶのは難しいね。

 

Q6. 日本のファンの皆さんへメッセージをお願い致します。

どんな夢でもそれは達成することができると思うよ。もしあなたに情熱があり、自身を信じ、努力を続けることができるのであれば、応援してくれる人や場所は必ず現れる。だから、あなたの人生においてすべきことを見つけ、実践し、人生を共に勝利していきましょう!日本でまたプレイできる日を心待ちにしているよ!

 

 

昨年日本でパフォーマンスをしていることもあり、Henry Saizを馴染み深く思っている日本人も多いのでは無いだろうか。彼自身、インタビューの最後に再び日本でプレイする日を楽しみにしているよ、と笑顔でコメントを残してくれた。楽曲制作のみならず、SónarやCreamfieldsなどのビッグフェスやクラブでも世界中のファンを魅了し続けるHenry Saizに2018年も大きな注目が集まっている。

 

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