Super8 & Tab。キャリアをスタートさせ、彼らの楽曲“Empire”が世界中からの評価を得てから約10年がたった今、最も成功し、トランス界に影響を与えたアーティストとして業界のトップに君臨している。彼らがリリースする楽曲はそのほとんどが世界中から高評価を博し、トランス界の皇帝Armin Van Buurenからの支持も厚い。この度、新しいシングル、そしてアルバムのリリースの情報をDJ MAG JAPANが入手し、独占インタビューに成功した。

 

Q1. 最新曲 “Seconds Away” について教えていただけますか?

僕たちは楽曲制作においていつもチームワークを大切にしている。加えて、今回はこの楽曲に最もマッチする最高のシンガーを見つけたんだ。Sarahが歌詞を、そして僕たちがトラックを創るという作業だったよ。

僕達が今回挑戦したことは、これまでにない印象的なベースラインを創ることをはじめ、曲の最初からリスナーの皆さんの心を掴むような楽曲に仕上げることだった。全力を注いだよ。そしてイメージした通りの楽曲が完成したんだ。

 

 

Q2. 最新アルバムについてですが、このアルバムがリスナーの皆さんにどのように伝わることを意識されていますか?

喚起、幸せ、そして生命力だね。加えてたくさんメロディアスな楽曲を収録しているから皆さんの感情を引き出せるものになっていることを願うよ。このアルバムは、僕たちがショーやライブで得た皆さんからのリアクションも考慮して作っているんだけど、一つ一つのショーを思い出しながら作る過程はとても楽しかったよ。

Partごとにアルバムのリリースを変えている理由は、皆さんに一曲一曲をより楽しんでもらうためなんだ。もし、30~40曲も収録されていたら一つ一つを聞くのはとても大変なことだよね。このアルバムに収録されている曲は全て僕たちがベストだと思うものをピックアップしているから、皆さんに一つ一つ楽しんでもらいたいんだ!

 

Q3. 楽曲制作をする過程において、真新しいものを生み出すのか、もしくはオリジナルのサウンドをより洗練させていくことかどちらに重点を置いておられますか?

コード進行に関してはいつも僕たちの色が出ていると思うよ。けど、僕たちはいつも全く“無”の状態から楽曲制作を始めるんだ。テンプレートなんかない。そのほうが僕たちはいい楽曲が作れるんだ。だからおそらく僕たちの楽曲はコードから出る色は同じでも、一つ一つ違って聞こえるんじゃないかな。

僕たちはお互いに、新しいものを創造するという点において触発しあっていて、これが僕たちが楽曲制作において行き詰まりを感じたときにいつもブレイクスルーのきっかけになるんだ。

 

 

Q4. 楽曲制作における基本は何ですか?

制作という点においては、キックサウンドをどのように創るのかがカギを握っていると思うよ。もちろん他の要素も大切だけど、キックが素晴らしければトラック全体が素晴らしいものになるのは間違いないよ。もし、キックが不完全なものであればベースラインが弱くなってしまう。そしてベースラインが弱ければ他の要素も台無しになってしまうんだ。一方で、キックの質が良ければ、ベースラインをはじめ他の要素も素晴らしいものになる。そうなるとマスタリングもスムーズにできるんだ。だから、良質なキックを如何に創りだすかが大切だと思うよ! 

 

Q5. それでは、より良いキックを創るためにどのような方法がありますか?

基本的に僕たちはSonic AcadmyのKickシンセ “Kick 2”を使っているよ。その他キックサウンドに影響を与えると考えられる他のサウンドをシンセからのサウンドと混ぜるという流れかな。僕たちは他のトラックからサンプリングした曲をそのまま使うということはしないからね。これはあくまでも僕たちの方法で、良いキックサウンドを創るためには何万通りものやり方があると思うよ!

 

 

Q6. 日本のプロデューサー/DJの皆さんが楽曲制作を学ぶ上で何かアドバイスなどいただけますか?

楽曲制作において終着点はないと思うんだ。常に研究と努力を忘れてはいけないということを僕たちはいつも胸においているよ。常により良いものを、そしてすべてから学ぶことをね。

今は、チェックすべき素晴らしい教材がyoutubeなどでたくさんあるし。だから最も大切なことは一曲一曲完成させていくことだと思うよ。その中でしか、スキルを磨けないと僕たちは経験で理解しているんだ。他のアーティストのいいサウンド、トラックを見つけたらそれがなぜ素晴らしいかを研究することも大切だよね。一度、独自のサウンドを見つければ、そのサウンドを洗練させていく過程でより多くを学ぶことができる。そこから正の連鎖が始まるんだ。だからまずは一曲仕上げることだと思うよ!

 

Q7. 時に楽曲制作の過程で行き詰まりを感じるタイミングがあると思いますが、そんな時どのように制作を前に進めていますか?

僕たちはそのような時、一旦制作をやめて、数日間距離を置くようにしているよ。そして再スタートさせた時より冷静な視点で何が足りないのかを見定め完成までもっていくんだ。

スタジオで制作に打ち込む時は、何時間も音楽を聴き続けているから冷静でいられなくなるタイミングがあるんだ。客観的に楽曲を観察することは非常に効果的な方法の一つだと思うよ。

 

Q8. ありがとうございます!最後に日本のファンの皆さんへメッセージをお願い致します。

すぐに皆さんにお会いできることを願っています!皆さんの暖かいサポートに本当に感謝しています。Arigato ! 

 

  

BACK TO TOP