アムステルダムをベースに活躍するDJ/プロデューサー・The Flexicanは、メキシコ生まれということもあり、ラテン音楽からインスパイアされたに違いない独特の音楽を武器に、ダンスミュージックシーンで幅広い活躍を見せている。オランダの大人気ラップグループ「Flinke Namen」の一員としてデビューし、スタートダッシュに成功したThe Flexicanの才能と音楽性は瞬く間にオランダ中の人々を虜にした。そんな今尚活躍し続けるThe FlexicanにDJ MAG JAPAN独占インタビューを実施、Yearmixや今後の予定などを訊いてみた。

 

Q1. 最新のYearmixについて教えていただけますか?

2007年から毎年僕はYearmixを作りつづけているんだ。僕の作品やリミックス、そして僕のDjセットで最もお気に入りの曲をこのmixに使っているよ。この取り組みは、ファンの皆さんに喜んでもらうことと同時に自身への挑戦を目的としていて、この挑戦のおかげで今では11年分の楽曲リストが僕のメモリーにストアされたことになるんだ。そして、各年のyearmixを聞くと、その時の思い出が蘇りいつでも自身の原点を思い出すことができるよ。それはリスナーの皆さんに対しても同じで、僕の過去のyearmixを聞いてもらえば、忘れ去られてしまった名曲が皆さんの中でまたよみがえるんだ。最近は曲が次から次へとリリースされて忘れ去られていく風潮があるから、その時の名曲を皆の心に残すためにもこのYearmixを僕は作り続けるよ。

 

 

Q2. 昨年はどのような年でしたか?最も印象に残った出来事など教えて下さい。

2017は僕にとって最高の年だったよ。より楽曲制作に集中できたんだ。たくさんの曲を制作できたし、Wantigga、Jengi、JaëlとともにEP ‘Les Demoisselles D’ Avignon’もリリースできた。彼らには注目しておいて損はないよ。僕たちは既に次のプロジェクトに向けて動いていて日本にインスパイアされて制作を開始したEPになるよ。日本の音楽シーンは僕たちにとってとても大きな影響を与えてくれるものなんだ。2017年最も印象に残った出来事は、僕が父親になることが決まったことだね!

 

Q3. 2018年の抱負を教えて下さい。

あまり考えすぎずに、自身のスピリットに忠実に行動すること。これは僕が楽曲を完成させるためにいつも心がけていることだよ。

 

Q4. 最近のライブで必ずプレイする曲を教えていただけますか?

BicepのGlue。この曲のドラムは最高だね。オールドスクルールヒップホップのサウンドで、808のサブキックを使っているんだ。そして90’s独特のコード進行で、初めて聞いたとき鳥肌が立ったのを覚えているよ。僕はhiphopとhouseの両方をプレイするんだけれど、この曲はそのクロスオーバーの完成形といってもいいだろうね。PVも素晴らしいから機会があったら見て損はないと思うよ。

 

 

Q5. 今後、コラボレーションしてみたいアーティストはいますか?

Jorja Smith とJeremihだね。今僕が最も好きなアーティストだよ。

 

Q6. 日本のファンの皆さんにメッセージをお願いいたします。

日本にはまだ行ったことがないけれど、いつか必ず行って皆さんと最高の時間を共有したいよ!待っていてね!

 

 

ここ最近の2年間は、音楽創りに重点を置き、スタジオにこもり続けたというThe Flexican。その成果とも言えるであろう「New Moon(2016年12月リリース)」は、今までのThe Flexicanミュージックがより深く卓越した音楽に進化したことをダンスミュージックシーンに証明してみせた。今後もパフォーマンスはもちろんのこと、音楽創りに力を入れていきたいと語るThe Flexicanが次にどんな音楽で私たちを驚かせてくれるのか、非常に楽しみだ。

 

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