オーストラリアが生んだ若き天才・Will Sparksは、「バウンス界の王子」という異名を持つ。まだ20代前半でありながら、オーストラリアではNo.1 DJとして、高い評価を得ている彼は、DJ MAG TOP 100 DJs 2017でも83位にランクインするなど、世界を舞台に活躍し続けている。「Ah Yeah!」をはじめ、「BRING IT BACK」、「Catch」など名曲も多いWill Sparksに、今回日本の若手DJ/プロデューサー向けに特別インタビューを実施し、貴重なアドバイスを訊くことに成功した。是非多くの若手アーティストの参考になれば幸いだ。

 

Q1. ダンスミュージックシーンの今後をどう予想されますか?

このシーンは常に変化している。ラジオではトライバル系の音楽にボーカルがブレンドされた楽曲のみを扱うようになってきているし、オーディエンスのレベルもかなり高くなっているから、それを上回るパフォーマンスをすることがDJ・プロデューサーには求められている。そしてその変化のスピードは日を追うごとに早くなってきてるんだ。トランスが世界でトップのシーンになった時以上のスピードだよ。予測するのはなかなか難しいよ。僕の大好きなブラジリアンバスというシーンでさえ、今かなりクールになってきているくらいだからね。

 

Q2. 一方で、日本の音楽シーンをどう捉えていらっしゃいますか? 

日本のシーンは僕にとって音楽に対してとても情熱的な印象があるよ。日本に訪れる際に必ず頂くギフトや、コスチューム、熱気など、僕はいつも感動するんだ。また、日本でパフォーマンスできる日が来ることを願っているよ。

 

Q3. 日本人DJ・プロデューサーがヨーロッパの市場で勝負をするために必要なことは何でしょうか?

まずは現地に行くべきだよ。ADEなんかは特にいいチャンスなんじゃないかな?けれでも、最も大切なことはどこにいようが自身の音楽がヨーロッパ市場から愛されるかどうかだと思うよ。

 

Q4. ご自身の人生、またプロのDJ/プロデューサーとなるまでのストーリーなど教えていただけますか?

僕のキャリアは、自身の寝室(ベットルーム)、そしてそこに設置していたPCとネットから始まっているよ。もともとメルボルンのDJ達のプレイを聞きにクラブやバーへ行くのが好きだったんだ。そしてまずは、そこで出会ったDJ、プロモーター、クラブのオーナー達と親しい仲になれるように努めたんだ。そして寝室でプロダクションスキルを向上させて行く中で、徐々に皆から評価を得られるようになり、様々なイベントでプレイができるようになっていったんだよ。そして、僕のマネジメントを担当してくれている、Lukeとの出会いが僕の人生を全て変えたよ。彼が全ての舞台を用意してくれたおかげで、今の僕があるんだ。彼なしでは、僕の人生は語れないよ。

 

 

 

TomorrowWorldやTomorrowland、Stereosonic、そしてFuture Music Festivalといった人気EDMフェスのヘッドライナーまでを務め、世界を代表するアーティストの仲間入りを果たしたWill Sparks。そんな彼が今回「日本のDJやプロデューサーの為になれば」と、DJ MAG JAPANの特別インタビューに快く応じてくれた。Will Sparksのような一流アーティストが日本から生まれてくる日を目指し、引き続きDJ MAG JAPANは取材を続けていく。

 

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