英国で生まれ、トランスミュージックに多大な影響を与えてきたシケイン。トランスミュージック歴史そのものであり、常にあらなたものを生み出す彼のクリエイティビティ、パッションはデビューから20年たった今でも世界中のファンを魅了している。そしてこの度、シケインが自身のラジオショーをベースとしたコンピレーションアルバム”sun:set 2018”をArmada musicよりリリースする。
Q1. 最新のコンピレーションアルバム”sun:set 2018”のリリースおめでとうございます。このアルバムについて教えてください。また、収録されている曲はどのように選ばれましたか?
ありがとう!このアルバムはこれまで僕達がラジオショーを運営する中で出会った曲達が収録されたコンピレーションアルバムなんだ。僕のラジオショーで紹介する曲はすべてとても美しく、心地よいテンポと何か特別な雰囲気を持ったものしかない。だから、その素晴らしさを皆さんに知っていただこうとこのアルバムを作ったんだよ。だから、ただ単なるDJ MIXではなくしたんだ。皆に1曲1曲を最後まで聞いてもらえるようにね。
曲の選び方は、ショーを運営する中で作成された曲リストの中から、トランスミュージックというジャンルに絞られず、僕が最も美しく今の時期にぴったりだと思った曲を選んだよ。
Q2.このアルバムリリースを記念したツアーやプロジェクトは今後あります?
今のところはないね。でも丁度オーストラリアでSun:Set liveを終えたところで、これからシアトル、シカゴでコンサートを予定しているよ。そのあとはヘルシンキでショーをするね。
今回日本に行けないことが本当に残念だよ。日本は本当いい国だからね。
あと、自身の最新曲のみで構成される新しいアルバムを今作成中だよ。今年の夏もしく冬にリリースを予定しているんだ。収録される曲の内容によってリリース時期は決まるだろうね。このアルバムを記念したショーやコンサートは予定しているよ!
Q3. ダンスミュージック市場が今後どのように変化していくと思われますか?
ビジネス的な見地からいうと、すべてあまりよくない方向に向かっていると感じているね。プロデューサーの数が爆発的に増えたことで、楽曲販売における競争が激化している。ストリーミングサービスの発達はアーティストの収益を大幅にカットしているし、、。若い人達がこの市場で成功するにはとても難しい状況になっていると思うよ。これからもこの傾向は色濃く残っていくんじゃないかな。
けれど、音楽的な観点からいうと、昔も今も何も変わっていない。状況がいかに変わろうとも僕たちは自身の人生のすべて、時間、エネルギー、情熱を音楽に注いでいく必要があるし、これからもその姿勢なくして音楽的な向上はできないと思うよ。
どんな逆境にも負けない忍耐力と、音楽に対する愛が僕は全てだと思っている。それはどんな仕事をするにおいても必要などこだよね。今の音楽市場を見るとそうは思えないかもしれないけれど、いつまでも音楽を追求していく上で“近道はない”ということだと思うよ。
Q4. この現在の音楽市場の状況下で、若く情熱を持ったプロデューサー達が何をするべきなのか。ご意見やアドバイスをいただけますか?
歴史を学ぶことは一つ重要なことだと思う。自身が愛する音楽のルーツをしり、それがどのように進化してきたのかを知ることはとても価値的なことだよ。だけれどもそれが全てではない。一流のプロデューサーになるためには、どうやって人々の心と体を音楽で躍動させることができるのかを理解することが最も大切なんだ。僕たちは常に人々を喚起させる曲を作らなくてはならない。これは最も大切なことだよ。さっきも少し触れたけれども、そのような音楽を生み出すためには長い年月と情熱が必要なんだ。近道はない。レコードに触れ、名曲からコード、構成などを地道に学んでいくしかないんだ。これは僕が思う最も大切なことだよ。
Q5. 日本のファンの皆さんにメッセージをお願いいたします。
皆さんいつも本当にありがとうございます。日本でパフォーマンスができる日が来ることを願っています。前回日本へ行ったのは4年前だからね。またお会いしましょう!
彼がキャリアをスタートさせてから早くも20年がたったが、未だ、その創作意欲はとどまることを知らない。生まれ持った才能と努力の結果が彼の20年で築き上げた功績を生み出したことは誰も否定することができないだろう。彼のこれからの取り組みもまた歴史に刻まれるものになるだろう。