ベルギーを拠点に活躍するTom HadesことWim Vanoeverenは、2001年、Marco Baileyと共に地元ベルギーのビッグフェス「I Love Techno」のアンセムトラックをプロデュースしたのを皮切りに、一気に業界で名を挙げたアーティストだ。MB ElektronicsやPrimate、そしてTom Hades自身が運営するRhythm Convertedからこれまで膨大な数のテクノの楽曲を世の中にリリースし、世界中の人々の心に響く音楽で感動を与え続けてきた。そんなテクノ界を代表するアーティスト・Tom Hadesに今回独占インタビューを実施、最新楽曲や2018年の抱負などを訊いてみた。

 

Q1. あなたの最新曲について教えていただけますか?

こんにちは!Loose Recordsからリリースされた僕の最新曲は自身の曲制作における基礎技術のいくつかが使われているんだ。パーカッションに合わせて小さくボーカルの断片を合わせることや、それらをリードボーカルとして使うこと。すべて、自身の手作りの曲で、スタジオでクリエイティブさを追求して完成した曲だよ。

 

 

Q2. 2017年はどのような年でしたか?

毎年のように2017年もとてもいい年になったよ!20年ほど、この仕事を続けてきたけど毎年新たな素晴らしい経験ができていることにとても感謝しているよ。昨年は特にコロンビアでの小規模なツアーが最も印象的だったね。南アメリカのオーディエンスはフロアの状態を熟知した最高のオーディエンスだったよ!

 

Q3. 2018年の抱負を教えてください。

自身のサウンド、そして方向性をさらに洗練させていきたいと感じているよ。特に、多形音におけるサウドエンジニアリングとパーカッションのプログラミングを更にテクニカル、かつピュアなサウンドへ昇華させていきたい。新曲は自身のリスペクトする、自身の音楽がジャストフィットするレーベルからのリリースできるよう心掛けていきたい。だから目を離さないでね!もちろん、DJプレイで自身のテクノ音楽に対する情熱を皆さんと分かちあうこともこれまで同様に続けていくよ!

 

Q4. 最近のライブセットの中で必ずプレイする曲を教えてください。

まずは自身のいくつかの新曲かな。なぜならもちろんそれらが自身のフィーリングを完璧に表現する曲だからだよ。それ以外の曲で挙げるとすると、Valentin MaseのBlood On Her Handsかな。ただ単にこの曲のテイストが最高に好きなんだ。シンプルな構成でハイレベルなテンションを提供してくれるんだ。これこそ僕のテクノ音楽における哲学その物だよ。

 

 

Q5. Top 100 Clubsに向けて、おすすめの曲を教えてください。

日本のLiquid Roomだよ。すでに存在していないことは知っているけど、あのクラブでプレイできた思い出は一生忘れないよ。

 

Q6. 日本のファンの皆さんにメッセージをお願いいたします。

皆さんにこれだけは伝えたい。日本でプレイできることに本当に感謝したい。日本の皆さんの開放的なマインドセットやお互いを思いやる尊敬の心にいつも頭が上がりません。今年もQHey, Takumi, Ken Ishii 達とともに日本でプレイができることを願っているよ!

 

 

Tom Hadesは、日本で、日本人ベテランテクノアーティストQ'heyと共に、RebootやMagoでパフォーマンスした過去を持ち、インタビューの最後には「2018年また日本に戻りたいよ」というメッセージを笑顔で私たちに残してくれた。1990年代後半から、今のテクノシーンで活躍してきたTom Hadesは今年世界ツアーを予定しており、2018年も私たちを驚かせてくれるに違いない。Tom Hadesのこれからの活躍に、国内外問わず多くの人が注目している。 

 

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