トランスシーンのレジェンドとして降臨し続けるJohan Gielen。1994年12月「アジア最大のディスコ」としてオープンし、2007年まで六本木の夜を盛り上げ続けたvelfarreのレジデントDJとして活躍した過去もあり、日本との関係性も深いアーティストだ。DJ MAG TOP 100 DJsで24位に輝いた過去を持つレジェンドが今回、最新曲「Mika」についてDJ MAG JAPANの独占インタビューに応えてくれた。日本を第二の故郷と公言するJohan Gielenに新曲の裏話や日本での思い出などを訊いてみた。
Q1. あなたの最新曲について教えていただけますか?またその曲は何にインスパイアされましたか?
Mikaは僕の第二の故郷である日本に捧げた曲。日本にいた時のことを忘れないために毎年1,2曲このような曲を作るようにしてるんだ。私が見て感じた美しい出来事の一つ一つは私の人生、また自身の創作活動の糧となっているよ。
Q2. 2017年はどのような年でしたか?また最も印象に残った出来事は何ですか?
2017年は本当に良い年だったよ。自身の作品、そしてショー等すべてに満足しているよ。Tomorrowlandのトランスステージでのパフォーマンスが僕は一番印象に残っているかな。あのような舞台で、これまでのトランスの歴史が甦るかのように、過去の名作をプレイできたことは本当に嬉しかったよ。そのほかは、オランダで3月より“Trance Classics World Tour"を開始できたことだよ。それと“Trance Classics The World Edition”というMixのコンピレーションアルバムをリリースで来たことかな。クラシックスと自身の最新の楽曲が完璧にマッチすことは僕にとって最上の喜びなんだ。これからの、新旧の名作たちをブレンドしていくとが僕の使命だと感じているよ。
Q3. これまでのキャリアの中で最も大きな成功は何だと思いますか?
Schulz Muzic groupと向こう3年の契約ができたことが僕にとっては最も大きな出来事かな。最終的にはUSツアーを実施して、USのファンの皆さんとお会いできるのを本当に楽しみにしているよ。
Q4. 日本への第一印象はどのようなものでしたか?また最も驚いたことや感動されたことなど教えてください。
それまで自身が経験してきた世界とまるで違った世界、というのが僕の第一印象だったよ。他者を大切にする日本人の方々の哲学や実際の行動に感動したね。オランダから来た僕にとって、そのカルチャーに溶け込むことは簡単ではなかったけれど、時が経ちその一部になれたと感じた時から日本は僕にとって完璧な場所になったよ。そして、僕にとって忘れられないことはやっぱりVelfarreでレジデントを務めさせてもらったことだよ。2年間、毎週6日プレイしたけれど、オーディエンス、ファンの皆さん、スタッフ、仲間達などそのすべてが特別な思い出になっている。ただただ素晴らしい時間と思い出だよ。
Q5. これからプロのDJを目指す方々に何かアドバイスを頂けますでしょうか。
あなたがすることすべてに、また自身のオリジナリティを見つけることに情熱をかけてください。僕がキャリアをスタートさせてから今まで休む間もなく音楽に時間をかけてきたことを覚えているよ。たくさんの努力、そして練習が必要だけれど、これだけは忘れないでほしい。“真似をせず、自分自身であること。そして自身の独自のプレイスタイルとプロデューサーとしてのスタイルを築くこと”。
Q6.どのようにして曲制作を学ばれましたか?
もしあなたがビギナーであれば、最良の方法は既にスキルがあり教えることに使命を感じている人に教わることだね。そこでベーシックなものを学び、そこからは自身の努力で自身のオリジナリティを見つけるしかないんだ。
Q7. 2018年への抱負をお願いいたします。
Trance Classics World Tourで、USA、アジア、スカンディナヴィア、ヨーロッパを廻ることがとても楽しみだよ。そして、その他のビックフェスティバル、今は詳細をお伝えすることはできないけれど。。。だから、僕のSNS等から目を離さないでね!
Q8. 2018年に日本でのショーを期待してもいいですか?
そうだね!僕のエージェントが今日本のプロモーター達といろいろ考えているから、おそらく日本で皆さんとまたお会いできると思います!
Q9. あなたのモットーは何ですか?
“因果応報”と“努力なくして成功なし”
Q10. 日本のファンの皆さんにメッセージをお願いいたします。
いつもいつもサポートしてくれて本当にありがとう!2018年、これまで以上に皆さんと思い出を共有できることを楽しみにしています!
25年というキャリアが物語る通り、Johan Gielenがいなければ今日ここまでトランスシーンが盛り上がることもなかったであろう。昨年2017年は楽曲リリースのみならず、Tomorrowlandなど世界的ビッグフェスでのパフォーマンスやTrance Classics World Tourなどで世界中のオーディエンスに音楽を届け続けた。インタビューの最後に、「またすぐにでも日本へ帰りたいよ」と答えてくれたJohan Gielenに2018年も是非注目して頂きたい。