#23 KSHMR
カシミヤ
オランダのインディー・レーベル「スピニン・レコード」からの楽曲リリース、アヴィーチーなどのリミックス、そしてティエストとの多様なコラボレーションなど、アメリカのEDMプロデューサー兼DJのKSHMRにとって2015年はとても生産的な年になった。ニールズ・ホロウェル-ダー(本名)がKSHMRの名で活動し始めたのは2014年からだが、その飛躍的な人気の高まりは目を見張るものがある。それ以前は、彼はアメリカのヒップホップ系プロデューサーデュオ「ザ・キャタラクス」としてディヴィッド‘キャンパー’ベンジャミン・シンガー・バインと共に活動していた。
ヒップホップからEDMの世界に転向したロサンゼルス拠点のこのプロデューサーは、2015年に大仕事を成し遂げた。それが先述した大物オランダ人DJ、ティエストとのコラボレーション曲「Secrets」だった。これがきっかけとなり、KSHMRの活動は幅を広げた。最初のライブはロサンゼルスのフォンダシアターで、バスジャッカーズと新人のヨギと共に行うこととなった。
「今年は期待してたよりずっと良い年だった」とKSHMRはDJ Magに語った。ダラスクと作った『Burn』は僕に新たな扉を開いてくれた。そしてその後ティエストと『Secrets』でコラボレーションできたのは光栄だった。あれは僕のキャリアで一番大きな仕事だった」。「音楽以外にも、彼は僕をマイアミのウルトラ2015に招待してくれた。あれは人生で最も非現実的な体験のひとつだったよ」
KSHMRはこうした野心的なコラボレーションやリミックスをする合間に、新曲「Jammu」もリリースした。彼の最も個性的なこのトラックは、自身のルーツのひとつであるインド文化を含む多数の要素を、EDMの多様性にさらに落とし込んだものとなっている。業界の有名人のサポートもあり、KSHMRは紛れも無くアメリカのEDMのスターになろうとしている。