今には、個人名義で活動するロシアのアーティストPavel Khvaleevは、元々2004年に兄弟のVitalyと共に結成したMoonbeamの元メンバーであり、 アンダーグランドのダンスミュージックシーンに新たな風を吹かすがために今回、Miss Moniqueとタッグを組んだ。
今回、Blackhole Recordingsからリリースされた新曲「Rider」について、二人からのコメントを聞いてみましょう。
Q1. Miss Moniqueさん、Pavel Khvaleevさんとは、どのようにして知り合いましたか?
Miss Monique:
Pavelとは、10年ほど前に知り合ったのですが、その時はMoonbeamのプロジェクトとして知り合いました。
個人的には去年会ったばかりです。私は、自分のポッドキャストで彼の曲をサポートしていたのですが、誰かがそのビデオを彼に送ったようなのです。それからソーシャルメディアでお互いをフォローしてチャットを始め、数ヶ月後にはすでにいくつかのコラボレーションをしていました。
Q2. 昨年(2020年)は新型コロナウイルスで大変だったかと思いますが、ファンとどのように接し、どのような教訓をもたらしましたか?
Pavel Khvaleev:
各国の国境が閉鎖され、多くの国が完全なロックダウンに入ったと同時に、私はすぐに、ファンとのインタラクティブな瞬間を作るためにライブストリームショーを作る必要があることに気づきました。
これが、私のショー「Musical Quarantine」が始まったきっかけです。毎週金曜日に配信を行い、世界中のミュージシャンと繋がる事もできました。私は、新しいオーディエンスをターゲットに彼らを紹介し、彼らの今後のリリースをプッシュするための小規模のプラットフォームを作成しました。最初の一ヶ月ですでに、ロシアのソーシャルネットワークVKで熱狂的なファン活動で100万回以上の再生回数を獲得することができました。クリエイティブな音楽のビジュアルで新たな意味を生み出すこともできました。
Miss Monique:
去年は大変だったけど、同時に私にとってはとても生産的でした。Youtubeチャンネルのために新しいビデオを録画したり、たくさんのトラックを制作したり、リスナーとおしゃべりする時間がたくさんあったし、自分のレーベルSiona Recordsの発展にも取り組めました。
もちろん、「本物」のイベントやプレーが恋しいです。今年は、一瞬一瞬を大切にすること、計画通りにいかない状況を受け入れること、柔軟性を身につけることを学びました。
Q3. ご自身の意見として、2021年はどのジャンルの方向性が人気になると思いますか?
Miss Monique:
私の意見としては、メロディック・テクノとテック・ハウスがさらに人気になると感じています。もし2021年にこのパンデミックが後退して、普通の生活に戻るとしたら、巨大なフェスではこれらのスタイルがメインとなり、通常のEDMに取って代わると思います。
Q4. 新曲「Rider」でのコラボレーションについて教えてください。
Pavel Khvaleev:
実は、今回のコラボは、2回目でお互いのワークフローはとても簡易的です。何よりも重要なのは、一緒にプロジェクトに取り組んでいる間にたくさんの楽しみがあるということです。「Rider」のトラックでは、Dave Smithのお気に入りのアナログ・シンセサイザー「Mopho」を使用して始まり、たくさん実験した結果ベースのシーケンスを完成させました。その後、トラックのシンセ部分をMiss Moniqueに送ったんだけど、数日後にドラムのフルパートと雰囲気のあるFxサウンドを送ってくれて、トラックを完成させることができたんだ。それはとても自然な作品にもなったし、私とMiss Moniqueの間ではワークフローがとてもシンプルなんだ。
Q5. 「Rider」のミュージックビデオはとても素敵ですね、撮影について教えてください。
Pavel Khvaleev:
このビデオは、今年末にBlack Hole Recordingsからリリースされる予定のアルバムの一部となる動画です。このアルバムのために、ロックダウンや移動制限がかかっている中で、私は世界中のアーティストとコラボレーションを現在進行形でしています。
コンセプトは、廃墟と化した工場でのライブショーで、他のアーティストがホログラムと映画のような視覚効果で登場するというものです。音楽好きの他に、私は映画や動画の編集で遊ぶのが大好きです。 私たちは、とてもユニークなものを作ったと思っているので、多くの人が驚き、夢中になってくれることを願っています。毎月少しずつ公開していきますが、今のところ私がお見せできるのはこのRiderだけです。