レーベルとの契約を勝ち取るための確実な方法を、優しいTo Doリストとともにお伝えする「レーベルとの契約を勝ち取るための確実な方法」シリーズ。
パート4でも、引き続きレーベルの立場、そして営業活動についてを考えてみたい。
◆基本的にレーベルはヒット曲を求めている
必ずしもメジャーヒットである必要はないが、ユニークで世間の注目を集める何かが求められる。彼ら自身やパフォーマーを目立たせる力を持った音楽だ。
その次に、近年ますます重要となってきているのが、独立する力or自立心だ。SNSやその他ツールの発達により、アーティストは独自で自身を売り出すことがより簡単になってきている。
これは、レーベルのコストにまで影響を与えている...今までより音楽の販路が増えたためにコントロールが行き届かなくなり、アーティスト自身のマーケティング力に頼るところが大きくなっているのだ。
結果として、レーベルは自分の力で「ビッグに」成長できるアーティストを必要としはじめている。つまり、より多くのの忠実なファンがいること、独自のマーケティング戦略があること、そして自身をブランディングする方法を知っていること、である。
これは成功方程式のなかでも重要性を増してきている部分である。レーベルの力を借りなくても拡散されることのできるアーティストが選ばれていくのだ。
アーティストの立場としては、これらの基礎を念頭に置いておくべきである。契約を得るためには、優れた音楽があるだけでは足りないのだ。これが現実なのである。
Deadmau5のレーベルMau5trapでは、かつて、どんなに質のいい音楽を作っていても、自分のことを自分でできないアーティストとは契約しない、と明言していた。
あなたも自分自身に対してこうした意識を高めれば、覚悟を決めやすくなるのではないだろうか。
◆営業活動
実際の仕事に入る前に、あなたが誰と接触するべきかはっきりさせることが重要である。
・土台づくり
あなたがもっとも狙っている5レーベルのリストを作ってみよう。これらのレーベルはあなたの音楽に相応なものでなければならない。
ダブステップの作品をインディーロックのレーベルに送ったりするのはまるで意味がないことはわかるだろう。
あなたの音楽がレーベルのスタイルに合っているほど良いわけだ。ワードでもエクセルでもEvernoteでもなんでもいいのでコンピューター上で作っておこう。
そして、それぞれの情報を追っていく。レーベルの住所などを調べ、それぞれについて、Youtubeチャンネル、SoundCloud、Facebook、Twitter、websiteやEメールアドレスを調べる。
レーベルの名前をGoogleで検索するのが良いだろう。また、おそらく公式サイトかFacebookページに行けば、他のSNSへののリンクを辿れるだろう。
この時、相互参照できるようにするのを忘れないようにして欲しい。たとえば、公式サイトに載っていたEメールがFacebookに載っていない場合などがありえるからだ。
ここまできたら、レーベルでライブを運営しているのは誰か調べよう。創設者やディレクター、A&Rなどの名前とEメールアドレスが必要だろう。
大きなレーベルほど難しくなってくる。もし、前のステップまでにこのような情報を得られていたら、このまま先へ進もう。
もちろん、多くの人が同じような情報を探している。誰にどうやってコンタクトを取れば良いか、確かな情報に辿り着くまでこのステップを続けよう。
メモしておくのを忘れずに!
・レーベルの公式サイト
「About」や「Contact」のページに、役職一覧や個人宛のEメールアドレスが載っていないかどうか見てみよう。
もしかしたら、詳しい情報が書かれたバイオグラフィーが載っているかもしれない。
また、HunterのようなGoogle Chromeのプラグインを使用して、Eメールアドレスを探すのも良いだろう。
HunterはウェブサイトのキャッシュをスキャンしてEメールアドレスを抽出し、特定のサイトのEメールのアドレスのリストを作ってくれるフリーソフトだ。