昨年のULTRA JAPAN 2017に出演し話題となったNick Martinは、The ChainsmokersやHardwell、Nervo、Alessoなど世界トップレベルのアーティストたちのツアーに同行するなど、今ノリに乗っているアーティストだ。2017年にArmin van Buurenのレーベル、Armada Musicと契約し、楽曲制作にもより一層の力を入れるだけではなく、世界中のクラブやフェスからオファーが絶えない日々を送っている。そんな多忙なNick Martinが1年ぶりにDJ MAG JAPANのインタビューに応えてくれた。
Q1. 最新リリースに関して質問させて頂きます。何にインスパイアしてこの曲を書いたのですか?
“Cool Love” は、今までのリリースの中でも一番お気に入りの曲かもしれない。リリックもそうだし、この曲を通じて表現しようとしたストーリーがうまく出せたと思う。それは、バイブス面でもそうだし、一つの音もそうだし、メロディー、総合的に見て満足しているよ。インスピレーションは、ギターをいじっていた時になんとなく出てきて、ギターだとフレキシビルにプレーできるから好きなんだ。その他でいうとメローな感じを演出できて、新たなテクニックをこの曲を通じて学んだこともある。もちろん、クラブバージョンも今最終段階に入っていて、クラブでもみんなが踊れるようにするよ。
Q2. 今までのトラックと比べて、この新曲はどのような作品ですか?
実は、まだ4年しか作曲していないんだけど自分で曲を書いて世界にリリースするというプロセスは、とても特別な感情にさせてくれるよね。特にリリースの日は、心臓がバクバクいっているよ。今回のトラックは、リリースされて今までのトラックより嬉しい気持ちと楽しみな感情があったかな。これを自分の自信に繋げてより良い作品をみんなに届けたいよ。
Q3. 自分の今のセットで欠かせないトラック一つか二つ教えてください。
Axwell ^ Ingross - More Than You Know
Robin Schulz - I Believe I’m Fine Nick Martin Remix
Q4. 日本の第一印象を教えてください。また、文化的に驚いたことはありますか?
DJとして来日する前に実は一度来たことがあるんだ。その時は、本当に素晴らしい時間だったのをよく覚えているよ。日本は、何時ても飽きない場所だと思うからお気に入りの一つだね。数ヶ月前も ELE TOKYOでギグがあったんだ。Ultra Japanでプレーした時、メインステージでプレーしたんだけど、プレーする前から雨が降り始めていて「雰囲気が悪くなるかなぁ~」と思っていたんだけど、それの真逆が起きてみんなのパッションに驚いたよ。日本人のパッションはいい意味でクレイジーだね! 笑
Q5. 今後の予定を教えてください。
最近は、テネシー州のナッシュビルとロサンゼルスを行き来していて、今後のプラダクションに活かせる賞を受賞したソングライターや作詞する人を探しているんだ。今言えるのは、今まで以上にリリースする作品が溜まっているということだね。実現しなかったら嫌だからまだ多くは語りたくないけど、よりアップテンポなトラックがリリースされるかもね。今まで以上に質の良いものをみんなに届けるよ。
Q6. 日本のファンへメッセージをお願いします。
みんなに会うためだったら何度でも来日してプレーするよ。みんなありがとう、大好き!
Nick Martinにインタビューをしていると、昨年のULTRA JAPANからさらに進化した事実を感じる事ができる。観客を一瞬で虜にしてしまうそのパフォーマンスの裏には、考えられないほどの努力があったに違いない。高校時代からDavid MoralesやBob Sinclar、 Tiesto、Armin Van Buuren、Paul Oakenfold、Sashaなどのショーに通い詰め、愚直にDJとしてのスキルを磨き続けたNick Martinは、2018年さらに上のレベルへ挑戦している。どんなエキサイティングなプロジェクトが待っているのか、とても楽しみだ。